04913
ただ一人朴訥にわれに同意せし蓬髪を思ふ会終へて来て
タダヒトリ　ボクトツニワレニ　ドウイセシ　ホウハツヲオモフ　カイオヘテキテ

04914
寄稿者の思想は調べしやと念を押さる編輯の枠もいよいよ狹し
キコウシャノ　シソウハシラベシヤト　ネンヲオサル　ヘンシュウノワクモ　イヨイヨセマシ

04915
人の心を見拔くにうときわれの性公務員には向かぬと思ふ
ヒトノココロヲ　ミヌクニウトキ　ワレノサガ　コウムインニハ　ムカヌトオモフ

04916
拙なき処世の如くに人は蔑まむ表裏なく生きむとわが希へるを
ツタナキショセイノ　ゴトクニヒトハ　サゲスマム　ヒョウリナクイキムト　ワガネガヘルヲ

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国の不幸の源を思ふことなしやハンストの前を少女らは過ぐ
クニノフコウノ　ミナモトヲオモフ　コトナシヤ　ハンストノマエヲ　オトメラハスグ

04918
ハンストに傷つける友を見舞ひ来て慰めがたし今日の心は
ハンストニ　キズツケルトモヲ　ミマヒキテ　ナグサメガタシ　キョウノココロハ