水量のいづくまで芥とも浅き瀬にわだかまる呼ぶ声のうづ高く乱るるは倒れたる会ひがたき音の無きはすかひに窓にさすガラス絵の若き子をトロイメライ戻り得ぬ運ばれて吸呑を病室に霧のなかに緊急を病室の忙しき獄中の癒えて再びみまかりて薔薇あまた向う側は十日ばかりをあやつりのトランプの
『短歌』(角川書店 1982.1) 第29巻1号 p.164
『短歌』(角川書店 1982.1) 第29巻1号 p.165
『短歌』(角川書店 1982.1) 第29巻1号 p.166
『短歌』(角川書店 1982.1) 第29巻1号 p.167