目次
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全短歌(歌集等)
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短歌新聞
ひきぞめ
ひきぞめは
天井を
欄干の
子をなさば
駒を駆り
08917
ひきぞめはショパンと決めてマズルカのスタッカートをくちずさみ見つ
ヒキゾメハ ショパントキメテ マズルカノ スタッカートヲ クチズサミミツ
『短歌新聞』(短歌新聞社 1989.1.10) p.12
08918
天井を仰ぐことなき地下の街チワワ一匹曳かれて行きぬ
テンジョウヲ アオグコトナキ チカノマチ チワワイッピキ ヒカレテユキヌ
『短歌新聞』(短歌新聞社 1989.1.10) p.12
08919
欄干のつめたかりしを思ひ出づ鉄の匂ひが手に残りゐて
ランカンノ ツメタカリシヲ オモヒイヅ テツノニオヒガ テニノコリヰテ
『短歌新聞』(短歌新聞社 1989.1.10) p.12
08920
子をなさば付けむと思ふ名のありき幾つもありき少女のわれは
コヲナサバ ツケムトオモフ ナノアリキ イクツモアリキ ショウジョノワレハ
『短歌新聞』(短歌新聞社 1989.1.10) p.12
08921
駒を駆りいづち行きけむ幼くてウンスン歌留多に見にし武将ら
コマヲカリ イヅチユキケム オサナクテ ウンスンカルタニ ミニシブショウラ
『短歌新聞』(短歌新聞社 1989.1.10) p.12