目次
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全短歌(歌集等)
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短歌公論
冬の雲
結末の
手の上に
真っ黒な
08973
結末のどうあらむともガラス窓いっぱいに詰めておく冬の雲
ケツマツノ ドウアラムトモ ガラスマド イッパイニツメテ オクフユノクモ
『短歌公論』(短歌公論社 1980.1.1) p.7
08974
手の上にオブラート一枚そり返り運命のやうな薬もあらむ
テノウエニ オブラートイチマイ ソリカエリ ウンメイノヤウナ クスリモアラム
『短歌公論』(短歌公論社 1980.1.1) p.7
08975
真っ黒な卵を一個産みにしが卵も鳥もゆきがた知れぬ
マックロナ タマゴヲイッコ ウミニシガ タマゴモトリモ ユキガタシレヌ
『短歌公論』(短歌公論社 1980.1.1) p.7