目次
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全短歌(歌集等)
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埼玉新聞
大き臼
あらたまの
大き臼
賜ひたる
ありのままを
初夢は
09244
あらたまのきらり氷柱のひとしづく山の後ろはなほ寒からむ
アラタマノ キラリヒョウチュウノ ヒトシヅク ヤマノウシロハ ナホサムカラム
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1991.1.1) p.
09245
大き臼売れし手拍子遠巻きの子らにも分かつ幸せはあれ
オオキウス ウレシテビョウシ トオマキノ コラニモワカツ シアワセハアレ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1991.1.1) p.
09246
賜ひたる干支のひつじはふくらかに白の毛糸に包まれて出づ
タマヒタル エトノヒツジハ フクラカニ シロノケイトニ クルマレテイヅ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1991.1.1) p.
09247
ありのままをゑがかうとせぬ児なりしがいづち行きけむわが金魚らは
アリノママヲ ヱガカウトセヌ コナリシガ イヅチユキケム ワガキンギョラハ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1991.1.1) p.
09248
初夢はせめて明るく大津絵の藤娘など出でて舞はずや
ハツユメハ セメテアカルク オオツエノ フジムスメナド イデテマハズヤ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1991.1.1) p.