目次
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全短歌(歌集等)
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埼玉新聞
いづこまで
ジーパンに
遠き世の
幼子は
水底の
タンバリン
09254
ジーパンにバイクのをとめ破魔矢売る社務所にゐたり姿を変へて
ジーパンニ バイクノヲトメ ハマヤウル シャムショニヰタリ スガタヲカヘテ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.
09255
遠き世のそのままならむ鰐口はするどく鳴るといふこともなし
トオキヨノ ソノママナラム ワニグチハ スルドクナルト イフコトモナシ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.
09256
幼子は歩幅の合はぬ飛び石をはねて渡りて池まで届く
オサナゴハ ホハバノアハヌ トビイシヲ ハネテワタリテ イケマデトドク
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.
09257
水底の緋鯉の一つつと動き水にかすかに輪が生まれたり
ミナソコノ ヒゴイノヒトツ ツトウゴキ ミズニカスカニ ワガウマレタリ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.
09258
タンバリン網棚にのせていづこまで行くや異国の踊り子たちは
タンバリン アミダナニノセテ イヅコマデ ユクヤイコクノ オドリコタチハ
『埼玉新聞』(埼玉新聞社 1993.1.1) p.