春の便り


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和裁などふたたびなすと告げて来ぬ嫁がせてひとり迎ふる春に
ワサイナド フタタビナスト ツゲテキヌ トツガセテヒトリ ムカフルハルニ

『ぼなみ』(埼玉文化短信社 1969.1) 通巻5号 p.8


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空深く菌糸のやうな雲が湧き知らざることを身に殖やしゆく
ソラフカク キンシノヤウナ クモガワキ シラザルコトヲ ミニフヤシユク

『ぼなみ』(埼玉文化短信社 1969.1) 通巻5号 p.8


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カナリアの家はいづこかピンカールはづしつつ聞く朝々のこゑ
カナリアノ イエハイヅコカ ピンカール ハヅシツツキク アサアサノコヱ

『ぼなみ』(埼玉文化短信社 1969.1) 通巻5号 p.8