かすかなる切り株に耳たぶの装ほへる芝焼きし立体をみづからの抽象に地下深き温床の拭ひ切れぬ菊石の指先の圧点を重心がきりのなき森を抜けて花栗の夜の駅の切り口より野の隅に自転車を水滴を山々の麦の穂の円心に中傷の円筒の生け垣をとめどなく
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.17
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.17
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.17
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.17
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.18
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.18
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.19
『短歌研究』(短歌研究社 1972.8) 第19巻8号 p.19