ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二八六)土屋一樂
407 ~ 407 / 897ページ
土屋一樂
(拾遺泉州志には堀内に作る)は望藤軒と號した。(裝劍奇賞卷之七)【岸和田の人】元岸和田藩士某の弟で、臺子の間に出仕したが、【堺に移住す】浪人して堺に移り、(拾遺泉州志卷十五)【籐細工の名人】籐、藤蔓などで腰下げ又は瓢簞などの根付を作り、名手の譽れがあつた。(裝劍奇賞卷之七、拾遺泉州志卷十五)嘗て技術の上達を、能勢妙見宮に祈り、滿願に際し、藤蔓製の大燈籠を奉納したといふ。(拾遺泉州志卷十五)後一樂籐細工は、【堺の名産となる】堺の名産と云はれるやうになつた。(文久三年改正堺繪圖)