正明寺は實乘山と號し、【位置】新在家町東四丁字寺町にあり、淨土宗京都百萬遍知恩寺末、寺格准別格九等、【開基】應永五年三月廓蓮社然譽周香(享德三年四月八日示寂)の開創に係り、【本尊】本尊阿彌陀如來、【堂宇】本堂、庫裏、門あり、觀音堂は延寶八年三月創立で、境内二百八坪を有してゐる。(社寺明細帳)【文和五年改修閻魔王坐像】什寶閻魔王坐像一軀は承安二年攝津國清澄寺の慈心房尊念僧都感得、文和五年三月改修、天正年間河内屋宗悅の寄附に係かる。其他本尊脇士觀音、勢至二菩薩木像、地藏菩薩木像一軀、唐銅製地藏菩薩像一軀、觀經曼荼羅一幅、涅槃像一幅等がある。