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(五四)宗見寺

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 宗見寺北端山と號し、【位置】北半町西一丁字北堂にあり、淨土宗京都清淨華院末で、寺格能分三等。【沿革】天正十六年廓蓮社然譽寂冏(慶長十三年十月十五日遷化)創建し、もと神明町東にあつたが、囘祿後荒廢した。後行蓮社梵譽觀靈(寬文元年七月十一日寂)中興し、明曆元年梅香町に堂宇を建て、北端山梅香院と稱し、次いで本山より宗見寺の稱號を與へられた。後第三世喚蓮社遣譽存察重興し、元祿六年六月本堂落慶式を擧げた。【本尊】本尊阿彌陀如來。(泉州境宗見寺境内記)【堂宇】本堂、庫裏、納屋、藥醫門等の外に、地藏堂及び觀音堂がある。境内二百六十坪を占めてゐる。(社寺明細帳)