第三編 近世

凡例
  • この総目次は、堺市史続編第1~5巻の編・章・節・項のほか、9ポイントゴチックの見出しを全部掲げた。
  • 史料編(第4・5巻)の年月日のみ便宜により洋数字とした。
  • イタリックは巻末よりのページ数を示す。
  • 写真・図・表については、各巻末に掲載した目次を参照されたい。

 
第一章 幕藩体制の成立と堺   499
 
 第一節 織豊時代の堺   500
1 織豊政権の覇権確立   500
 織田信長の堺制圧…500
 義昭追放…502
 自治都市の終末…504
 豊臣政権の勢力浸透…506
 根来雑賀一揆の平定…507
2 領主と領地   509
 二人の政所…509
 小西父子の蔵入地支配…511
 今井宗久と五箇荘…513
 宗薫と今井兵部…515
 上神谷と土佐氏…517
 光元の死と遺領問題…518
 加藤清正の棟札…520
 小出秀政の支配…522
 室町殿と小給人…523

 
 第二節 幕藩体制の成立   524
1 幕藩制支配の概観   524
 慶長期の徳川氏の支配…524
 元和寛永期の支配体制…526
 寛文期の変化…528
 元禄期の変動と固定…530
 享保以降の変遷…534
2 代官・大名・寺院   536
 今井・末吉・角倉…536
 根来大納言…538
 陶器藩の断絶…539
 小出氏の復活…542
 大庭寺藩渡辺氏…544
 秋元氏とその支配…545
 久世氏とその支配…547
 土屋氏とその領知…549
 三卿の領知…550
 踞尾の寺院領…553

 
 第三節 堺奉行の経済政策   556
1 「堺付」の農村   556
 背後地域との結合…556
 堺渡米とその実態…558
 延売米とその廃止…560
 堺付蔵入地の配置…562
2 木地屋銀札   563
 木地屋銀札の特徴…563
 発行の年代…565
 発行主体と保証…566
 銀札の禁止…568

 
第二章 近世村落の成立   571
 
 第一節 検地と村請   572
1 文禄検地から延宝検地へ   572
 つくられた村…572
 兵農分離と石高制…573
 文禄三年の検地…575
 二五〇歩=一反…578
 きびしい検地…580
 登録農民の階層…582
 慶長検地と家数改め…586
 正保の人数改め…589
 慶安の人数改め…590
 延宝検地の実施…591
 検地奉行の滞在…595
 検地帳の交付…597
 新検による収納…599
2 村請制の成立   601
 カイト集落…601
 惣村の解体と再編…603
 村の分割…606
 上石津と下石津…607
 移動した赤畑村…611
 年貢量の変遷…615
 私領の年貢量…618
 年貢の形態…619
 上神谷の石代納…621
 米納のゆくえ…623
 慶安期の小物成…625
 御茶御用枸杞…627
 夫銀の負担…629
 収納をめぐる確執…630
3 戸口と階層構成   632
 元禄までの急増…632
 高持と無高…633
 私領の人口…637
 幕末の人口動態…637
 豊田村の階層構成…639
 譜代の水呑百姓化…641
 譜代百姓の一札…644
 年季奉公人…645

 
 第二節 村の生産と経営   648
1 用水と林野   648
 村と石高の増加…648
 永荒地の改め…650
 狭山池の改修…653
 景観の変化…656
 水路の変更…658
 子池の造成…658
 大鳥郡の灌漑…661
 八田荘の池普請…663
 溜池と樋の増設…664
 陶器領の池群…667
 三ツ割池前史…667
 三ツ割池築造…668
 三ツ割池のその後…670
 掘抜井戸の利用…671
 上神谷の山代官…673
 元和の争論…675
 明暦の山掟…677
 惣山と内山…679
 山年貢…680
 浜寺の松林…681
 2 元禄期の農業と経営   683
 益軒のみた和泉農業…683
 元禄時代の農業…684
 稲作と品種…687
 綿作の普及…689
 市域の特産品…693
 商業的農業…695
 地主手作経営…698
 小作地と小作人…700

 
 第三節 国絵図の作成と泉河国境争論   702
1 和泉国分間絵図   702
 特徴ある絵図…702
 大坂奉行所の指示…705
 絵図の作成…707
 農民の反応…708
2 元禄国絵図と泉河国境争論   711
 元禄国絵図の作成…711
 泉河国境の争論…713
 国境の決定…715
 境界の土居…717

 
第三章 新田開発の進行   719
 
 第一節 寛永・正保期開発の新田   720
1 夕雲開の成立   720
 夕雲開の名称の由来…720
 木地屋庄右衛門とその周辺…722
 飛地の開墾…725
 一村一人持の村…726
 元禄期の下作人…728
2 福田村の成立   731
 大野開発の先駆…731
 小出有棟と福嶋屋次郎兵衛…733
 開発統領の成立…734
 貞享検地の意義…737
 小出氏の断絶と統領職のゆくえ…740
 統領職の否定と復活…742
 寛永正保期の開発の特徴…745

 
 第二節 寛文・延宝期開発の新田   747
1 土師・畑山・土塔新田   747
 新開請負仲間による開発…747
 仲間の機能とその解体…749
 地割の問題…751
 畑山・土塔新田の開発…752
2 東山・伏尾・楢葉・向山新田   755
 入札請負制による開発…755
 東山新田の開発…757
 開発の困難と統領身分…759
 村内行政の二分…763
 統領支配方の状況…765
 下百姓・借屋の出身地…767
 庄屋支配方のその後…769
 伏尾新田と統領株…771
 楢葉・向山新田のその後…774
 田中・土佐屋新田…775
 寛文・延宝期開発の特徴…776

 
 第三節 元禄期開発の新田   778
1 河内国大野原の開発   778
 江戸町人の請負地…778
 各新田の請負人…780
 三木閉と見野山…782
2 草尾新田の開発と経営   782
 大塚・北村二氏の請負…783
 村高と内検高…786
 開発当初の下作人…789
 永小作権の要求…792
 耕作権の確認…795
 草尾新田の経営…796
 元禄期開発の特徴…797

 
 第四節 生産と生活の変化   801
農業生産力の伸張…801
 生産形態の変化…803
 深井と陶器の水論…805
 深井村の永荒地…807

 
第四章 宗教と文化の動向   809
 
 第一節 宗教と信仰・行事   810
1 宗教統制と庶民の信仰   810
 宗門改めの実施…810
 寺請・檀家制度…813
 村堂と本末制度…814
 貞享・元禄の寺社改め…816
 本寺・触頭の決定…819
 村堂のなりたち…821
 市域の社寺概観…824
 大念仏廻在の実情…825
 舜空と舜空庵…828
 添尾のひじり…830
 三昧とひじり…832
 天明の綸旨一件…834
 妙覚寺三昧一件…836
 板碑の語るもの…838
 石津神社の像札…842
 新田の氏神勧請…845
2 村落の座   847
 中世からの座…847
 近世にはじまった座…852
 中村結鎮座と福徳寺座…856
 その他の座…858
3 快円と神鳳寺   860
 快円恵空の事歴…860
 戒律精錬の道場…863
 神鳳寺の復興…866
 大鳥村民との粉争…867
 万治再興の記録…868
 紛争の継続…870

 
 第二節 文芸・美術と民俗   871
1 文芸と美術   871
 寛文期の豪農と俳諧…871
 美術の近世的展開…876
2 年中行事と習俗   880
 正月…880
 二月…884
 三月…884
 四月…885
 五月…885
 六月…886
 七月…887
 八月…887
 九月…889
 一〇月…890
 一一月…891
 一二月…892

 
第五章 近世村落の変貌   893
 
 第一節 年貢増徴政策の展開   894
1 幕領・三卿領知の年貢と石代   894
 享保期の定免法…894
 神尾若狭の増徴と農民…895
 享保改革期の米納政策…897
 寛延・宝暦の願石代…899
 清水領知の村買請願銀納…899
 皆済目録の裏がわ…901
 一橋領知の年貢…906
 田安領知の年貢…908
 蔵納廻米の規制…911
2 藩領年貢とその流通   913
 関宿藩の年貢…913
 大庭寺藩の年貢米流通…914
 伯太藩年貢の在払い…917
 館林藩の年貢…918
 蔵元・用達・郷宿…919

 
 第二節 明和~寛政期の農村   921
1 丹南藩郷中騒動と一橋領知千原騒動   921
 明和の一揆弾圧法令…921
 丹南藩郷中騒動…923
 一橋領知一揆…926
 千原騒動…928
 村方騒動の発生…931
2 手余地と寛政改革   933
 明和~寛政期の村況…933
 田安領知の改革…936
 清水領知の改革…936
 見取場の増徴…939
 奉公人給銀規制…939
 奉公人の出身地…942
 社倉制度…943
 清水領の上知と復活…944

 
 第三節 幕末期の農村構造と諸営業   945
1 先進的な農民層の分解   945
 土地保有からみた分解…945
 作付規模からみた分解…947
2 商業的農業の成長   949
 綿作の変遷…949
 綿種武州秋元領へ送る…953
 菜種と絞油業…954
 稲・綿の品種…957
3 農村加工業と諸営業の展開   959
 木綿織工業…959
 木綿の流通独占と農民…961
 在方木綿仲買…964
 晒布マニュファクチュア…964
4 寄生地主制と領主財政の補填   966
 外山家の土地所有と金融支配…967
 銀札の発行…973

 
 第四節 国訴の高揚   977
1 綿にかんする国訴   978
 繰綿延売買会所反対訴願…978
 安永六~七年の反対運動…979
 綿せりわけ問屋反対の訴願…983
 繰綿問屋増設反対の訴願…984
 文化七年毛綿一件…986
2 菜種にかんする国訴   988
 明和三年菜種絞り綿実一件…988
 明和四年の訴訟…989
 天明年間の動向…990
 寛政六年菜種手広売買一件…992
 文化二年菜種・綿実売捌・燈油の国訴…992
 文政七年摂河泉村々の菜種国訴…995
3 肥料・下屎にかんする国訴   996
 天明期の肥料訴願…998
 天保六年肥料の国訴…1000
 文政二年下屎一件…1002
 天保七年市中下屎一件…1005
 文化八年溝水汲取一件…1006
 天保八年溝水汲取方取極一件…1008
 明治三年溝水一件…1009
4 特権的流通機構への農民の反抗   1010
 天明六年籾摺臼屋株一件…1011
 文化八年質屋・古手・道具商内取締株立一件…1013
 文化一〇年質屋株等再度取締一件…1016
 薩摩芋一件訴訟…1018

 
第六章 幕末変革期の堺周辺   1021
 
 第一節 天保改革と村落の情勢   1022
1 改革と農村生活   1022
 改革前夜の社会相…1022
 天保改革と余業調査…1024
 物価賃銀統制令…1029
2 上知令への抵抗   1032
 久世領への上知通達…1032
 久世領の反対運動…1034
 秋元藩領の動向…1038
 上知令の撤回と農民…1041
 小出領の上知一件…1042

 
 第二節 年貢をめぐる領主と農民   1044
1 幕末期の年貢増徴と農民   1044
 幕末年貢の傾向…1044
 定免年季と増米…1045
 不作と年貢軽減要求…1049
 検見の実施と年貢銀延納…1050
 踞尾村の減免要求…1053
 新田村の御用金拒否…1054
 たび重なる御用金…1056
 紀州貸金…1061
2 幕末期の石代納   1061
 三分一値段による増徴…1061
 天保期の米納要求…1062
 三分一値段平均化始まる…1063
 万延元年の三分一銀平均化…1064
 内戦と石代平均化…1065
 幕末の銀不足…1067
 久世領の年貢徴収…1068
 小出氏の年貢…1070
 三分一値段平均と私領…1071
3 動乱期の兵賦・農兵と臨時助郷   1073
 兵賦の徴発…1073
 兵賦人夫の階層性…1074
 兵賦の費用…1076
 農兵の取立て…1077
 臨時助郷…1079
 助郷役をめぐる新田争議…1082

 
 第三節 村方騒動の頻発   1085
1 下石津村の村方騒動   1085
 小作農民の動向…1085
 天保期の下石津村…1087
 庄屋批判の願書…1088
 三郎右衛門の弁明…1090
 高林氏の調停…1092
 騒動の終結…1094
 騒動参加者の性格…1096
 嘉永五年の年寄不帰依…1098
 万延元年の庄屋不帰依…1099
2 上石津村の村方騒動   1100
 上石津村の概況…1100
 年貢・村財政の糺明…1101
 粉糾した争論…1104
 事件の落着…1106
 安政三年上石津村の改革…1108
3 その他の村方騒動   1110
 嘉永四年踞尾村の改革…1110
 安政の仮庄屋不帰依…1111
 領主の申渡し…1113
 天保九年大鳥村一件…1115
 安政六年庄屋跡役一件…1117
 八田北村ほか村方一件…1118

 
 第四節 文教の普及   1121
堺周辺の寺小屋教育…1121
 金田村の私塾善学処…1125

 
 第五節 幕政の終焉と堺周辺   1131
1 変革期の農村生活と窮民の増大   1131
 倹約令と農民…1131
 丹南藩の倹約…1136
 地車虫干による村方対立…1137
 天保飢饉と救米…1138
 ひろがる嘉永四年の救米…1140
 万延元年の救恤…1141
 広範な慶応二年の救米…1143
 赤畑村の助成…1145
 窮民の生活実態…1145
 社倉設置…1147
 安民録…1149
 2 幕末の政情   1151
 清水領の上知問題…1151
 上知の実施…1154
 天誅組と村々の動向…1157
 秋元領の農兵…1159
 小作貧農の動向…1162
 お札降り…1165