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鮮新世―更新世の火山活動

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 西野層を堆積させた海底火山活動に引き続き、陸上でも、鮮新世末から第四紀更新世の初期(二〇〇万年前、前後)にかけて火山活動があり、第一章で述べた札幌の著名な山々は、烏帽子岳百松沢山をのぞき、ほとんどがこの時期の火山活動にともなう溶岩や脈岩・火砕岩で構成されている。ちなみに、烏帽子岳は、豊羽層群の中・上部(後期中新世=一〇〇〇万年前、前後)の安山岩溶岩や火砕岩からなり、その東方の百松沢山は鮮新世初期(五〇〇万年前頃)の石英安山岩溶岩と同質の火砕岩からなっている。以下、各山々を構成する地質や地形の特徴をまとめて述べておく。