石狩砂丘は詳細にみると、数列になっている。海岸側の二~三はハマナスにおおわれたもので、土壌層がほとんどない風成砂層からなっている。これに対し、内陸側のものはカシワ林におおわれ、黒色の砂質腐植層が地表に形成され、その下部が風成砂層となり、最下部では海成砂層となる。このようなことから、石狩砂丘列は内陸側のものが古く、海岸側のものが新しいことは明らかである。形成時期についてはよく解明されていないが、旧期の砂丘は一五〇〇~一六〇〇年前から七〇〇~八〇〇年前、つまり、擦文時代、新期のものかそれ以後と考えられている。