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石器の実年代

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 以上の石器の実年代を考えると、同種の石器群を出土した遺跡および資料の14C年代および黒曜石水和層年代の測定結果からみて、T四六四遺跡のホロカ型類似の彫刻刀は今から約一万六〇〇〇年前、湧別技法の所産と考えられる細石刃核及び同時期の削器は約一万四〇〇〇~一万三〇〇〇年前、有舌尖頭器、オショロッコ型細石刃核段階の彫刻刀はおおよそ一万二〇〇〇~八〇〇〇年前と考えられる。
 したがって、札幌市内には、少なくとも今から一万六〇〇〇年前から人類の足跡をみることができるといえる。