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墓跡

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 縄文時代早期の墓は、発見例は少ない。特に貝殻文平底土器の時代に属する墓跡の発見例は、東釧路第一地点遺跡において一個、早期後半期に属する縄文・撚糸文・絡条体圧痕文土器が副葬された土壙墓も数個発見されている。いずれも径五〇センチメートル~二メートルの規模で、楕円形プランを呈し土器を副葬してあり人骨も残っていたという。
 札幌市T二八一遺跡では土壙墓と断定されてはいないが、二個の貝殻文平底土器が発見されたピットが調査されている。