手稲遺跡の北東約五〇〇メートルの地点の標高約二〇メートルに存在する。遺跡の層は、腐植質の黒色砂層約二五センチメートル前後、茶褐色砂層約一〇センチメートル、黒色砂層三〇~四〇センチメートルで、その下部が地山の砂層となる。遺物は、黒色砂層中の上部から出土している。
遺構はまったく発見されていないが、中期、後期の土器が出土している。後期の土器は初頭と中葉の土器が出土している。初頭の曲線の沈線文と貼付文を持つ土器は、手稲砂山式土器と呼ばれ、初頭の標式土器のひとつとされている。
◇手稲砂山遺跡(N一五六遺跡 西区手稲前田五二三番地)