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◇白石神社遺跡(S九四遺跡)

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 後期の遺構はまったく発見されなかったが、後期全般の土器が出土し、なかでも中葉に属するものが最も多い。
 この遺跡は、大正年間の河野常吉のノートによれば、石柱の立っている遺跡と記されている場所に近いと思われる。石柱の見られる遺跡とは、環状土籬、周堤墓などと呼ばれる後葉の集団墓に見られる形態のものであり、本遺跡の周辺にもそのような遺跡が存在したのかもしれない。現在は、そのほとんどが消滅しており、確認することができない。