続縄文時代の遺構は、住居跡、墓以外に生業に関連した遺構が少ないながらも発見されている。
江別市江別太遺跡では、サケ漁のための施設(木杭を川の中に打ちこんだもので簗と考えている)が検出されている。K一三五遺跡四丁目地区では、二〇〇カ所に及ぶ焼土(焚火跡)や非常に多くの柱穴群がある。これは、焼土からサケの焼骨が多数発見されたこと、柱穴は民族事例から柱を立てて、これにサケを乾したものと推定され、サケの処理場遺跡と考えることができる。特異な例として余市町フゴッペ洞窟のような、祭祀関係の遺跡の存在も知られている。