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製革所

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 八年八月同じ北一条東一丁目に製革所を設け、職工十余人を雇って製革の事業を始めた。器械も十分整備されず技術も未熟で、鞣皮(なめしがわ)の品質が悪かった。試みに東京へ送って販売してみたが、安くて原価の何分の一にもならなかった。そのため十一年四月、器械並びに附属具は函館製革所へ送って、札幌の製革所を閉鎖した。