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簡易学科等の設置

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 二十年四月三十日に、道庁は全道ほとんどの小学校を小学簡易科に指定したことと照応して、同月同校に簡易学科をおいた。同科は修業年限一年で、卒業生は三カ年間指定の簡易科小学校教員の職に従事することを義務づけられた。同校の生徒定員は、同年五月に七〇人と定められたが、簡易学科はその半数以上と定められた。当時道内には無資格教員が多く、この対策が急務であったことによる。
 さらに、「小学校教員ヲシテ須要ノ学科ヲ補習鍛練セシメ、又ハ小学校教員タラント欲スル者ニ必須の学科ヲ授」けるため、二十七年七月に道庁は庁令をもって「北海道尋常師範学校小学校教員講習科規則」を定め、講習の期間を二二週間として年二回の入学とし、定員を一学級四〇人以内と定めた。