[標題紙]
口絵
第六回配本にあたって
例言
新札幌市史 第四巻 通史四/総目次
第八編 転換期の札幌
第一章 地方都市の成立
一 街づくりの明暗
市民の時代
都市の条件
総力戦の底辺
人口の増加
二 都市としての性格
道都意識
教育の街
統制経済の拠点
北方軍政の拠点
第二章 市制施行と行財政
第一節 市制への経緯
一 区制の課題
区制から市制へ
札幌の問題点
道会の論議
市制建議案
二 自治権拡張論
薄野遊廓移転問題
医科大学設置問題
函館、小樽区の問題
区制改正建議
阿部区長の市制策
三 普選運動と市制
市制中改正法律案
政府案
第四四回帝国議会
貴族院修正
法案成立
第二節 行政機関の整備
一 札幌市の誕生
市制施行
市域
住民と公民
二 市長
市の統轄・代表
高岡直吉
橋本正治
三沢寛一
上原六郎
三 行政組織
助役と収入役
市役所の機構
職員
旧庁舎
新庁舎
財政
歳出入
諸官公署
第三節 市会
一 市会議員
市会議員初選挙
一級議員の再選挙
普通選挙の実現
市会の人格化
二 市会の運営
職務権限
議長・副議長
参事会
委員会と議員協議会
三 政党と道会・衆議院議員
政党政派
北海道会議員
衆議院議員
第四節 翼賛市政と公区制
一 国家総動員法下の市政
選挙粛正運動
第五期市会議員
大政翼賛会
翼賛選挙
第六期市会議員
二 公区と常会
成立の経緯
目的と組織
公区常会
市常会の新設
翼賛運動と公区
公区の業務整備
公区精神
第五節 「札幌圏」の形成と諸町村
一 「札幌圏」の形成
「郊外繁昌記」
札幌市への編入運動
札幌都市計画区域
札幌村域の札幌市編入
札幌市の町村合併計画
円山町の札幌市合併
二 諸町村の概況
札幌村
篠路村
琴似村
手稲村
豊平町
白石村
字名の設置
三 諸町村の基盤と構成
諸町村の人口
諸町村の生産額
凶作
経済更生計画
第六節 諸町村の行財政と町村会
一 諸町村の行政
一級町村制の施行
一級町村制と村長選挙
混乱の藻岩村政
円山町の誕生
円山町の札幌市への合併
琴似村と町制の施行
二 行政状況と財政
琴似村・琴似町
藻岩村・円山町
豊平町と白石村
町村財政
負債の増大
三 町村議会
一級町村の議会制
普通選挙
町村議会の役割
町村議員
四 地区自治の展開
区から部へ
地区自治の諸相
五 戦時下の町村行政
大政翼賛運動と町村行政
町村常会
部落会・町内会
第七節 地域自治と治安
一 住民組織と町内会の成立
札幌区(市)の住民組織
中正会と東方和合会
住民組織の形成
地域振興と住民組織
鉄北の住民組織
豊平・白石町の住民組織
町内会の形成
公区制への移行
二 火防体制と警防団
災害の発生
火防体制
火災予防組合
警防団の編成
三 警察
警察署の設置
本署新築
戦時下の警察
第八節 兵事
一 市民の兵役
徴兵
志願兵
入営
簡閲点呼
兵事業務
二 軍事演習と行幸
陸軍特別大演習
行幸
大演習の意義
三 非常時体制
日中戦争
太平洋戦争
北部軍司令部
札幌の防衛
軍用施設
【主要参考文献・史料】
第三章 都市計画と社会資本整備
第一節 札幌の発展と都市計画
一 札幌市臨時経画調査委員会
臨時経画調査委員の成果
調査会の成果
札幌の都市造りへの市民の意見
二 都市計画法の施行
都市計画法施行の申請
都市計画法の施行
札幌市土木課都市計画係の設置
道庁都市計画課の設置
都市計画委員会北海道地方委員会委員の選出
都市計画委員会北海道地方委員会の開催
三 都市計画区域と都市計画地域の指定
(一)札幌の発展と都市計画
大正期の札幌
市街地の拡大
市域の拡大と新町名付与
区域指定と隣接町村
道庁の都市計画の調査方針
(二)都市計画区域の指定
札幌市の都市計画区域の調査
『札幌都市計画区域設定参考資料』
都市計画区域の申請と決定
札幌市の都市計画区域
(三)都市計画地域の指定
都市計画地域の調査
札幌都市計画地域の決定
札幌都市計画地域
都市計画地域の問題
四 都市計画事業の開始
(一)都市計画街路の決定
都市計画街路の調査
都市計画北海道地方委員会の審議
札幌都市計画街路の決定
札幌都市計画街路
都市計画街路の変更
都市計画事業の実施
都市計画事業の反響
(二)札幌都市計画風致地区の決定
都市計画風致地区の調査
都市計画風致地区の決定
都市計画風致地区
(三)札幌都市計画公園の決定
都市計画係の公園関係事業
札幌都市計画公園の決定
都市計画公園の事業
(四)土地区画整理事業
札幌都市計画琴似土地区画整理
札幌都市計画東札幌土地区画整理
第二節 社会資本の整備
一 土木事業と札幌
昭和初期の土木事業の展開
土木事業の資金と労働力
二 交通路の整備
(一)道路改良政策の開始
道路改良政策
道路の舗装方針
道路修繕
道庁正門前通の舗装
豊平橋橋面舗装
狸小路の舗装
市街道路の舗装
(二)道路の新設と道路の状況
札幌市の道路新設
諸町村の道路
諸町村の連絡道路
札樽国道の整備
橋梁の整備
三 下水道の整備
大下水と小下水
下水道計画
第一期下水道及び側溝敷設工事計画
札幌市第二期下水道及び側溝工事
四 上水道計画と事業
区制時代の上水道計画
市制後の上水道計画
上水道敷設計画
水道敷設工事の開始
上水道工事と費用
上水道の給水
五 公園その他の施設の整備
大正期の公園の整備
公園其他設営調査委員会
昭和期の公園整備
主要道路の除雪
電気局の除雪
諸施設の整備
第三節 市内の交通機関
札幌電気軌道会社の事業
電車の買収方針
電車買収の経過
電車路線とその延長
札幌乗合自動車株式会社
札幌自動車合資会社
バス事業の市営化
民営バスの買収
電気局の事業経営
札幌軌道会社
軽石軌道
札幌郊外電気軌道
北海道中央乗合自動車株式会社
その他の市内交通
実現しなかった軌道計画
第四節 国内交通機関の発達と通信
一 鉄道網の発達
札幌鉄道局の整備
予定鉄道網の計画
札沼線の敷設
桑園駅などの設置
北海道鉄道札幌線(苗穂沼ノ端間)
定山渓鉄道
実現しなかった鉄道計画
二 国内航空路線の形成
民間航空事業の開始
北海タイムス社の航空事業
定期航空路線の開設
三 通信事業
市街地の広がりと郵便局の新設
電話事業の発達
無線電信の開設
第四章 地域経済の変容
第一節 戦間期における地域経済
一 産業構造の特質
札幌市部と町村部の特徴
緩慢な重化学工業化
会社の動向と資本蓄積
札幌経済圏の成長
二 景気変動の特質
卸売価格の推移
株式会社の利益率
不況の諸相
恐慌回復過程
第二節 金融恐慌・昭和恐慌下の金融
一 北海道拓殖銀行と不動産貸付問題
北海道拓殖銀行の業務展開
昭和恐慌期の経営悪化
土功組合救済問題
二 市中銀行の動向と札幌金融市場
札幌市域の銀行
札幌組合銀行の預金金利協定
北門銀行・北門貯蓄銀行の成立
北門銀行の発展
北門貯蓄銀行の特質
北海道の銀行体系構想
第三節 商業と流通
一 卸売機能の発展
魚市場をめぐる資本家と仲買人
青果市場問題
中央卸売市場設立問題
二 商業者の分布
市内商工業者の階層と地理的分布
町村部の商業
三 商業者の経営
札幌問屋の盛衰
小売商問題
第四節 戦時統制経済の確立
一 国土開発と産業構造の変化
石狩工業港構想
北海道開発株式会社
重化学工業化
工業組合による組織化
二 物価統制と軍需景気
暴利取締令と輸出入品等臨時措置法
公定価格
軍需景気の諸相
三 労務動員
時局産業の労働力不足
労務動員の強化
第五節 金融統制と企業合同
一 金融統制下の札幌金融市場の膨張
札幌金融市場の膨張
日銀札幌支店の設置
札幌金融市場の特質
主要銀行の業績と銀行合同
低金利政策
貯蓄奨励策
無尽会社の合同
二 中小商業者の企業合同
商業組合による組織化
卸売業の整理
小売業の整理
第五章 農業の再編成と工業化の進展
第一節 農業
一 農政の展開と札幌の農業
再編成期を迎えた農業
外国人模範農家の招聘
農業試験機関の充実
農村経済更生運動
農会
農事実行組合
産業組合
二 農業構造の変化
農家構成と作物構成
札幌地域における地帯農業の進展
自作農創設事業
土功組合と用水組合
三 農業生産の変化
野菜・果樹
玉葱
亜麻・燕麦・小麦・ビール麦
第二節 酪農と畜産
一 酪農
農民的酪農の形成と大規模農場
札幌酪農組合
酪聯
二 畜産
馬産
養豚
養鶏
養狐
第三節 工業
一 繊維工業
亜麻工業
製綱
製綿・メリヤス
二 食品工業
ビール
清酒・焼酎・醤油
製粉
乳製品
製菓
三 その他の軽工業
製材
木製品
四 機械工業
機械・金属と化学の生産価格
機械器具工業
主要な大規模工場
鋳物業
工業組合と訓練施設
五 化学工業
化学工業
ゴム工業
製薬工業
除虫菊加工と殺虫剤
ガラス工業
第四節 札幌の鉱業・エネルギー産業
一 札幌の鉱山業
手稲鉱山
豊羽鉱山
札幌鉱山
本龍鉱山、豊富鉱山、豊宏鉱山
鉱山街の形成
鉱山の戦時体制
二 電力事業
発電事業の公営計画
電気企業の合同
札幌市の発展と電気需要家の増加
三 ガスの供給
北海道瓦斯株式会社の設立
札幌区内のガス供給区域
灯用から熱用へ
ガス需要の増加
第六章 社会運動と女性問題
第一節 治安維持法体制と戦時下の思想弾圧
一 社会運動抑圧取締の本格化
札幌署「高等係」「外事係」
北大社研事件
無産政党の視察取締
二 三・一五事件から全協諸事件へ
三・一五事件
取調・拷問
起訴・公判
取締機構の拡充
視察取締態勢の厳重化
四・一六事件
全協諸事件
プロ文化運動・学生運動の弾圧
陸軍特別大演習行幸の警備
宗教活動への抑圧
三 日中戦争下の抑圧取締
抑圧取締の拡大
特高機構の拡充
思想犯保護観察の開始
経済警察・労政警察の始動
防諜
「民心の帰趨」
内鮮警察の本格化
四 アジア太平洋戦争下の抑圧取締
予防拘禁
北海道農業研究会事件
レーン・宮沢事件
札幌署の陣容
「思想事犯簇生ノ傾向」
流言蜚語
浅見仙作事件
経済警察・労政警察の緊迫化
思想犯在監者
八・一五前後の治安状況
第二節 無産政党と労働運動
一 労働者の状態
職人から労働者へ
失業者あふれる
十五年戦争と労働者
タコ部屋存続
女性労働者の増加
札幌の朝鮮人
二 労働者組織の多様化
友愛会札幌支部の結成と解消
鉄道従業員組合と札幌合同労働組合
全札幌労働者組合と労働者共和会
札幌労働者組合の衰退
メーデーの歴史
三 無産政党の展開
治安維持法制定反対運動と普通選挙要求運動
労働農民党札幌支部の左傾化
日本共産党札幌地区委員会
全協の若者たち
二つの社会大衆党
四 労働争議の転換
北海道製綱争議
麦酒会社争議の失敗
定山渓の土工夫争議
三度の電車争議
抵抗する手稲鉱山の朝鮮人
第三節 農民運動
一 昭和前期の小作問題
争議の全道的状況
札幌市域の争議
田部検事の見解
北海道型の争議
二 昭和前期の小作争議
札幌市域の小作率
(一)篠路村学田地の争議
争議の発端
小樽新聞の記事
争議の諸段階
法外調停期
依法調停期
調停の成立
(二)藻岩村西野学田地の争議
争議の経過
学田地の経営
昭和五年の争議
昭和六、八年の争議
昭和十~十一年の争議
学田地の解放問題
学田地の売却
豊平町・吉田農場の争議
札幌村の例
三 昭和十年代の小作争議
札幌市の小作争議
白石・手稲村の例
琴似・札幌村の例
日ノ丸農場の例
小作料適正化運動
第四節 女性の問題と自覚的運動
一 札幌の女性の社会参加
婦人見学団
新しい女性
働く女性の地位
二 女性の人権問題
娼妓の実態
待遇改善要求
娼妓の健康問題
芸妓・酌婦・雇女等
「娘の身売り」問題
三 女性の自覚的運動への発展
廃娼運動
女子公民権案と市会
「婦選旗北海道へ進む」
女教員会
社会運動の中へ
第五節 昭和戦前期のアイヌ民族と札幌
一 札幌でのアイヌ民族の活動とアイヌ関係展覧会の開催
アイヌ民族自身の主体的活動
山鼻尋常高等小学校の「開校五十年記念児童成績品及教育参考品展覧会」
犀川会主催「北海道原始文化展覧会」
北海道庁主催「北海道アイヌ手工芸品展覧会」
二 「バチェラー学園」の設立
ジョン・バチェラーと「アイヌ保護学園」
「バチェラー学園」の財団法人化
アイヌ民族とバチェラー
「アイヌ学院」の設立と「旧土人奨学資金給与規程」の制定
第七章 社会生活
第一節 札幌市民の生活史
一 札幌の住民
人口構成
労働者の状態
俸給生活者
日雇労働者
二 日常の市民生活
衣・食の洋風化
住宅の問題
余暇・娯楽
出生・死亡
三 諸団体の活動と生活改善運動
社会的基盤整備
生活改善
禁酒・矯風会
処女会・女子青年団
文化生活研究会
四 大恐慌と社会不安
震災の影響
不況の時代と物価値下げ運動
カフェーの流行と女給
自殺
産児調節
五 満州事変と市民の反応
戦いのなかへ
男女青年団
婦人会活動
在郷軍人会
出征と凱旋
第二節 社会政策の展開
一 失業者の群れと失業対策
失業者数の推移と要因
札幌市立職業紹介所
失業救済事業
二 苦悩する下層社会
保導委員制度
細民調査
貧困者の実態
細民救済
細民街の子供たち
バタヤと新スラムの形成
三 救済政策の展開
救護法の成立
救護状況
方面委員制度と委員の活動
女性方面委員
母子保護法
医療保護法
四 公営社会施設と民間社会施設
公益質屋
公設市場
市立救護所・市立診療所
民間社会事業施設
第三節 保健衛生
一 健民・健兵の思想と体位向上
衛生展覧会
農村衛生調査
壮丁検診
結核予防
伝染病対策
国民保健から体位向上へ
二 「産めよ殖せよ国の為」
乳幼児保護
「産めよ殖せよ」と母性保護
健民・健兵を支える人びと
戦時下の保健衛生
三 塵芥・屎尿処理問題
塵芥処理
屎尿処理
衛生組合
第四節 日中戦争と民衆
一 「戦時」の諸相
昭和十二年夏の札幌
盧溝橋事件と札幌
戦勝と祝賀行事
動員の諸相=官製女性団体
動員の諸相=銃後後援組織
二 はじまる「戦時生活」
国民精神総動員運動と札幌
戦時色の強化
「紀元二千六百年」行事と新体制
昭和十五年の札幌
第五節 太平洋戦争下の市民生活
一 戦時の社会組織
公区・各種団体の足跡
公区と「常会十則」
青年の組織・女性の組織
翼賛壮年団
二 決戦下の銃後
銃後の公区
庶務的活動
経済的活動
貯蓄納税的活動
銃後奉公的活動
警防的活動
教化社会的活動
健民的活動
婦人班活動
三 戦時生活の諸相
動員される女性労働
従軍看護婦
戦争末期の隣組業務と生活の諸相
国民義勇隊
札幌空襲と敗戦
第八章 「教育都市札幌」の実像
第一節 教育機会の拡大とその矛盾
一 初等教育の諸問題
三期にわたる「札幌市教育五年計画」
「夜間小学校」の特設
尋常科授業料の全廃
「欠食児童」問題と学校給食の開始
「札幌市小学校教育是」の制定
二 中・高等教育機関の拡充
中等学校の増設
「夜間中等学校」の開設
北海道帝国大学の設立・拡充と学生運動
三 「錬成」と学徒勤労動員
国民学校の成立と「錬成」
学徒勤労動員の実態
第二節 少年少女の進路の諸相
一 小学校卒業者への「職業指導」体制の整備
北海道庁「少年職業紹介要領」の制定
札幌市立職業紹介所の「就職斡旋」活動
文部省訓令「児童生徒ノ個性尊重及職業指導ニ関スル件」と小学校への「職業指導」の導入
「職業指導」の体制整備とその内容
札幌市立第一高等小学校での「職業指導」の実践
退職する少年少女
札幌少年職業指導協会の発足
『少年職業』の創刊
二 「少年職業戦士」の創出
「職業指導」の戦時体制化と「少年職業戦士」の創出
「少年職業戦士」の職場体験談
「労務調整令」の制定と国民学校での「職業指導」
三 上級学校への進学と「受験準備教育」の実態
中等学校入学者選抜制度の改正
「受験準備教育」と「試験地獄」の実態
昭和三年度の入学志願者選抜の実態
「受験準備教育」の激化と学歴主義
新たな入学志願者選抜制度の模索
第三節 幼稚園教育の成立と展開
一 明治期の札幌の幼稚園
スミス女学校附属幼稚園
創成小学校附属幼稚園から札幌女子尋常高等小学校附属幼稚園へ
「幼稚園保育及設備規程」と「第三次小学校令」の制定
札幌幼稚園から若葉幼稚園へ
聖公会幼稚園
二 大正期の札幌の幼稚園
北光幼稚園
桑園幼稚園
山鼻幼稚園
三 「幼稚園令」の制定と昭和戦前期の札幌の幼稚園
「幼稚園令」の制定
堯祐幼稚園
桑園幼稚園の一時閉園と再開
明星幼稚園
諸町村の幼稚園
戦時体制と幼稚園
四 「盲学校及聾啞学校令」の制定と札幌の障害者教育
「盲学校及聾啞学校令」の制定
私立札幌盲学校と北海吃音矯正学院聾啞部
近藤兼市と私立札幌盲啞学校
「ヘレン・ケラー女史講演会」
最初の公立盲学校としての北海道庁立盲学校
第九章 大衆文化・モダニズム・文化統制
第一節 大衆文化状況から戦時下の文化統制へ
一 札幌の大衆文化状況
札幌の文化の流れ
大衆文化の成立
関東大震災後の札幌の文化
文化の同時代性
文化団体の叢生
民衆文化論の登場
昭和五~七年頃の札幌の大衆文化
エロ・グロ・ナンセンス
喫茶店ネヴォとプロレタリア芸術
第一回北海道芸術祭
二 戦時下の文化統制
日中戦争の開始と文化状況
戦時下の「風土」「郷土色」の喧伝
文化運動の展開
札幌の地方文化運動の特色
第二節 文学
一 散文・総合誌
外山卯三郎の役割
早川三代治の活躍
『北大文芸』の面々
社会主義の影響
総合誌『北海道』
『北方文学』から『親潮』へ
『北方文芸』創刊
北海道翼賛芸術聯盟の結成
『北方圏』
二 短歌
口語歌の隆盛
『吾が嶺』と『新墾』
『こだま』『蟹』
昭和初年代の歌集
戦時下の短歌
三 俳句
『時雨』の創刊
『暁雲』の創刊
さまざまな動き
四 詩
『展望』の創刊
『北大文芸』の詩
詩誌の隆盛
戦時下の詩
第三節 美術
林竹治郎とその門下生
北海道帝国大学と芸術活動
黒百合会の美術活動
道展の成立
児童美術展覧会
一九三〇年協会・独立美術協会
裸体時代
展覧会場
日本画
書画会
社会と美術
彫刻
日中戦争下の美術
第四節 文化の諸相
一 音楽
建国祭音楽祭
札幌音楽協会
交響楽団
コーラス
その他の音楽活動
演奏家の来札
洋楽の担い手
戦時下の音楽
二 演劇・映画・漫画
札幌の興行
札幌祭と見世物
新劇
無声からトーキーへ
漫画
三 出版・マスコミ
(一)出版、印刷
「北海道の冨貴堂」
出版社の出現
店頭の読書観
印刷技術の発達
(二)新聞、ラジオ
北海タイムスと小樽新聞の競合
北海道新聞の創刊
ラジオ放送局の開局
ラジオの普及
JOlKの活動
戦時下のラジオ
第一〇章 国家神道と宗教の展開
第一節 国家神道と神社
一 国家神道と札幌神社、護国神社
作興詔書と敬神思想の強化
教化運動と敬神思想の普及
強まる国家神道
少国民の神社参拝
札幌神社の整備
開拓神社の創立
明治天皇の合祀と神宮昇格
札幌招魂社と札幌護国神社
忠魂祭と公葬
神職組織と宗教統制組織
二 市内と諸町村の諸社
三吉神社の県社昇格
豊平・弥彦・諏訪神社
稲荷神社
「村社」をめぐる競合
無願社
三 祭典区と信徒組織
札幌敬神講社の設立
祭典区の増加と聯合公区への移行
札幌祭の景況
戦時下の札幌祭
第二節 仏教と寺院
一 仏教界の推移
北海道博覧会と仏教界
民力涵養・作興詔書と教化運動
戦時下の仏教
二 寺院・説教所・宗教結社
寺院・説教所の増加
真宗の動向
寺院の附属団体
仏道宗教結社
三 仏教青年会と仏教婦人会活動
仏教青年会
地区の仏教青年会
婦人・女性の組織
四 観音信仰と地蔵信仰
浅草観音と柳之御影観音
延命地蔵と開拓地蔵
八十八ヶ所
第三節 キリスト教の拡張と戦時下の危機
一 教勢の拡大と神社参拝問題の発生
「昨今の如き教勢は」
神社参拝問題の発生
二 戦時下の到来
教会の消長
市民との接点
日中戦争後の諸相
宗教団体法への対応
三 戦時への順応と受難
太平洋戦争の勃発と教会
受難事件の発生
会堂の接収と終戦
第四節 教派神道と新宗教
一 明治・大正期の教派神道
教派神道の布教開始
明治三十年代の状況
天理教
大正期の教派神道
大正期の天理教
二 昭和前期の教派神道と新宗教
昭和前期の教派神道
北海道神道教派聯合会
金光教
「類似宗教」と宗教弾圧
神道系宗教結社
図版・写真・表組一覧
刊行の趣旨(昭和五十六年九月十八日)
[◇懇談会委員(五十音順)・編集者ほか]
◇巻構成(*は既刊)
[奥付]