昭和二十一年八月札幌駅の改築について、第三期北海道拓殖計画に要望するように札幌市会議員協議会で決定した(道新 昭21・8・31)。拓殖計画は実施されなかったため、それによる札幌駅の新築はならなかったが、二十三年ホームの拡充、東側跨線橋や鉄北方面への便のために西側出口の新設などを計画した(道新 昭23・7・9)。二十五年には国鉄が計画した停車場改良五カ年計画の中に札幌駅を民間の融資を受けて鉄筋八階建てに改築する計画が盛り込まれ、二十六年二月には二十六年度からの着工が決まった(道新 昭25・5・26、26・2・1など)。九月八日起工式をして、地下一階地上四階建ての旅客専用駅として駅舎建築が開始され、二十七年十月新駅舎が開業し、その後付属の施設や工事局などの施設増築、三十九年北口駅開設、さらに地下鉄の開業に合わせて四十六年地下出札口の開設などを行った(道新 昭26・9・9、札幌駅百年史)。
札幌駅を旅客専用駅とすることにともない貨物取扱施設を桑園駅、苗穂駅、東札幌駅に移した(道新 昭31・3・1、37・6・28、北海道鉄道百年史 下など)。