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農作物作付面積

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 表74は、作目別作付面積の推移を示したものであるが、以下には、農作物を主食(米)、主食代替作物(麦類・豆類・雑穀・馬鈴薯)、蔬菜、飼料作物(牧草を含む)の四つのグループに分けて、作付面積の変化をたどることにしたい。
表-74 作目別作付面積の推移(単位:ha)
年度水稲麦類豆類雑穀馬鈴薯蔬菜果実工芸作物飼料作物牧草
昭303,0143,0331,5495095851,667209764,234
 364,6311,8371,8464351,1662,5565501509372,704
 375,1491,6671,6714229452,7725441367611,796
 385,1861,4287673878962,843537666501,391
 394,9411,2058292948802,921481496891,238
 404,6311,0517852848332,844442296871,402
 414,5759667722548682,882451316931,208
 424,0507085952227342,826461286221,426
 434,0306266291687862,825373177171,396
 443,9905145521566972,783381266331,302
 452,4004265551266602,79123615643991
 461,9303856831516332,748183147221,210
 471,2703087111525822,60289128091,678
『札幌市の農業』各年による。

 まず、昭和三十年の分をみると、主食代替作物が五六七六ヘクタールで最も作付面積が多く、以下は飼料作物四二三四ヘクタール、米三〇一四ヘクタール、蔬菜一六六七ヘクタールであり、依然として主食と主食代替作物の占める割合が圧倒的に大きかったことがわかる。但し、飼料作物の作付面積が過大ではないかという疑問があるが、これについては、「軍の解体に伴う需要の激減にもかかわらず、むしろ増加の傾向を示していることは、後に述べる牛馬の減少などとも考え合せて、甚だ奇異な現象であるが、これはいわゆる税金及び供出制度に対する農家の自衛手段の現われであった、他の有利な作物の作付面積が、相当これら飼料作物によって隠されているとみてよい」(農業の経営と経済(総括篇))という説明が与えられている。
 その後の変化を作目別に見ると、①米は、昭和三十七年に主食代替作物を抜いて、作目別作付面積で首位に立ち、翌三十八年には米自体の作付面積が史上最大を記録した。それ以降は漸減傾向が続いたが、米の作付面積が四十五年以降に決定的に落ち込むのは、言うまでもなく米の生産調整のためであった。
 ②蔬菜は漸増を続け、四十一年に主食代替作物を抜いて作目別作付面積で二位に、四十五年以降米を抜いて首位に立った。しかし、蔬菜自体の作付面積は三十九年に最大を記録したものの、その後は漸減傾向が続いた。
 ③果実は、選択的拡大作目として成長が期待されたが、三十六年をピークとして減少傾向を続け、とりわけ四十年代半ば以降の落ち込みは激しかった。
 ④主食代替作物と飼料作物は、作付面積が減少する一方であったが、一部の作目が四十六年以降、わずかながら増加に転じたのは、それらの作目が米の生産調整にともなう転作作物として選択されたためであった。