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農業粗生産額

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 表75により農業生産額の推移をみると、第一に、数値が判明している昭和三十五年に三七億五九〇〇万円であったものが、四十七年には九六億二三〇〇万円へと二・六倍に増加しているから、大勢としては順調に増加したといえよう。
表-75 農業粗生産額の推移(単位:百万円)
年度合計耕種畜産
麦類・豆類・雑穀いも類野菜果実花き工芸作物種苗・苗木他乳用牛
昭353,7593,0331,2643762348812042053726378348
 364,7773,8881,3484171871,632215211652889415474
 374,9764,0241,3213022421,988225311680772
 386,1555,1941,5301452712,5092098217428961380181173
 394,8543,6819831231611,7991460124521,173459257127
 405,9934,7811,5231702352,33026710171271,142335295147
 416,7765,4721,3271793723,03129710081581,304436163476
 429,6248,0482,1321553724,77538198111241,576502442215
 439,0777,1962,3641573573,776275112111441,881542538297
 449,0016,3991,5551844293,764226112101192,6024851,066466
 459,9507,3481,3091515314,90620715211812,6027281,095772
 468,6786,0866772192784,423157197191162,5925181,196868
 479,6236,3877992163254,6591212207403,2365681,538994
農林省北海道統計情報事務所『北海道農林水産統計年報』(昭39~47),『札幌市の農業』(昭45)による。
畜産の計にはその他を含み,乳用牛には肉用牛を含む。

 第二に、農業粗生産額全体に占める米、蔬菜類、畜産の基幹三作目の割合は、三十年に既に七六・三パーセントであったが、その後もジワジワと増加を続け、四十七年には九〇・三パーセントに達した。
 第三に、基幹三品目のうち、粗生産額を大むね順調に増加させた蔬菜類と畜産に対して、米は四十年以降減少に転じ、四十五年以降には、養豚や養鶏にも抜かれてしまった。
 第四に、蔬菜以外の園芸作物として成長を期待された果実と花きのうち、花きは着実に粗生産額を増加させたが、それとは対照的に、果実は四十年半ば以降に急速に減少していった。