合唱界では昭和四十年代に入ると、全国コンクールでトップの成績を収める団体が相次ぐようになった。
NHK学校音楽コンクール全国大会で四十一年に北光小(指揮牛島君宜)が第一位、四十六年と四十七年に創成小(指揮松坂哲夫)、四十六年には同時に教育大付属札幌中(指揮小関靖晃)が最優秀校となった。また札幌大谷短大輪声会は四十二年の全日本合唱コンクール大学の部で優勝し、四十五年は一位なしの二位、四十六年、四十七年には金賞を獲得して全国にその名を馳せた。輪声会の指揮者である宍戸悟郎は四十五年秋から、平賀の後任として札幌放送合唱団の常任指揮者ともなった。