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現如と開教百年

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 現如(大谷光瑩、大12・1・8死去)は明治二年に本願寺街道の建設、札幌管刹所の開設など大谷派の北海道開教、札幌別院の創設には重要な人物であった。既に現如の分骨を奉安した北海御廟納骨塔が、昭和九年十月四日に建立されていた。十七回忌法要の十五年五月二十七日には、道庁より表彰を受けていた。
 札幌別院では二十二年八月二十四日に二十五回忌法要が行われ、三十三回忌に当たる三十年には、七月二十二~二十四日に三十三回忌法要、北海御廟法要と共に戦没軍人追悼法要がなされ、また法要記念事業として教務所会館落成式、大谷婦人会北海道大会北海道仏教青年会大会、宗教講演会などが実施されていた。
 北海道開教八〇年に当たる二十五年は、七月二十二~二十四日に北海道開教八十年記念法要と共に開拓功労者追悼法要がなされ、併せて母と子の図書館開館、仏教青年会弁論大会、開教当時を偲ぶ会、慶讃芸能大会、慶讃平和おどりの夕などの記念行事が実施され、また丸井デパートを会場に「北海道開拓と東本願寺」展を開催している。
 北海道の開拓・開教に尽くした、現如の功績を顕彰する碑の建立も計画され、三十六年より現如上人遺徳顕彰事業準備委員会が設置された。中山峠に健民施設を計画していた喜茂別町の協力もあって、場所は中山峠に決まり三十九年八月十八日に追標式がなされた。その後開教百年記念事業として取り組まれ、四十一年に碑から銅像の建設に変更し、四十二年十月八日に除幕式が行われた。

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写真-4 現如上人銅像の除幕式

 開教百年に当たる四十四年は、七月二十三日に北海道開教百年記念法要兼札幌別院創立百年記念法要がなされ、二十四日に一万人を集めた盛大な記念式典が行われている。
 北海道百年記念に関連しては、四十三年六月二十五日に浄土宗北海道大会、六月二十八日に曹洞宗大会が開かれ、開拓功労物故者慰霊の大法要が催されていた。