立正佼成会(昭35立正交成会より改称)の教えは、北海道では上砂川へ昭和二十五年に伝わり、二十九年に支部が設置され、その後小樽市にも三十一年に連絡所が設置されていた。札幌周辺では当別に二十七年頃より法座がもたれていたが、会員三三〇人の内、当別は四〇人で大多数が札幌ということもあって、三十三年十一月八日に札幌準連絡所が設置となり、北海道布教の中心となる道場の設置も計画されていった。
札幌仮道場が三十四年十二月三日に、新琴似(現北28西6)に完成し、札幌支部の発会式がなされている。札幌支部は当初、第一(札幌)、第二(小樽)、第三(上砂川)の三法座で構成されていたが、三十六年四月一日に七法座のうち市内は第一(鉄北・花畔)、第二(桑園・手稲・当別・篠路)、第三(山鼻・大通・南十三条まで)、第四(南十三条以南)、第五(月寒・白石・菊水・平岸・定山渓)の各法座に分担となっており、創価学会と同様に細かな地区割りがなされていた。
札幌支部の道場は、その後新築されて四十年十月三日に入仏式、四十一年三月十日に落成式が行われた。札幌支部は四十三年九月に札幌教会に昇格し、会員数は四十六年に六〇〇〇世帯、四十七年末に八〇〇〇世帯、四十九年には一万世帯を突破していた。全道会員の四割が札幌で占められており、札幌は道内でも立正佼成会の中心地であったといえる(立正佼成会史 第三巻)。