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市政の方針

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 板垣は当選直後、「札幌は建設から都市管理の時代にはいった。これまで建設されたものを質的に内容充実させ、さらに住民利便とサービスに力を入れていく」と述べた(道新 昭46・4・28)。原田市政が都市建設を中心に展開されたのに対して、板垣市政は社会福祉・除雪・公園・図書館・老人対策・青少年育成など、「市民のソフトなニーズ」(思い出すまま)に応えていこうとした。
 四十六年六月十七日の市議会第二回定例会で板垣市長は、最初の施政方針説明を行った。板垣はまず市政に対する基本的な態度として、①一〇〇万人とともに歩む、②快適な生活環境をつくる、③きめこまかに社会福祉を広める、④香り高い市民文化を育てる、の四点をあげた。政策の重点事項として、①長期計画に基づく事業の執行、②地域環境格差の是正、③現行制度の再検討及び施設の効果的な運用、の三点が、また当面する重要課題として、地下鉄東西線建設、国鉄函館本線高架化の推進、市道認定基準の再検討、老人医療費の無料化、清掃手数料の無料化、の五点があげられた(十三期小史)。