札幌市は新長総第二次五年計画ですでに「健康都市さっぽろの推進」という目標を掲げ、自然歩道整備、歩くスキーなど、生活の中の健康づくりを推進していた。その後、宮の森ジャンプ台、大倉山ジャンプ台の改修や豊平公園温水プールの建設なども進め、第二五回全国高校総合体育大会夏季大会(昭62)と第四四回国民体育大会秋季大会(平元)の札幌開催に合わせて、厚別公園競技場、月寒球技場、宮の沢ライフル射撃場を建設するなど、全国レベルのスポーツ大会に対応できる競技施設の建設を推進した。
昭和六十一年三月には日本オリンピック委員会の要請により(十六期小史)、第一回冬季アジア競技大会の開催を引き受けた。平成二年三月には開催予定地インドの事情により(十七期小史)、急遽第二回大会の開催も引き受けた。翌三年三月にはアジアで初めての開催となるユニバーシアード冬季大会を立候補によって獲得、開催した。こうして札幌市は全国および国際スポーツ大会の開催に合わせてスポーツ施設の整備を進めた。