ビューア該当ページ

都心まちづくり計画

173 ~ 174 / 1053ページ
 平成六年(一九九四)、札幌駅からすすきのに至る地下歩行空間ネットワークの形成を目指した地下利用の方向性を示す地下利用ガイドラインを策定した。また十三年五月には、都心の交通の望ましいすがたに向けた都心交通ビジョンを提案し、都心交通計画の策定を目指している(概要 平15)。十六年の現在、都市再開発方針と相まって札幌都心部の再開発が展開されようとしている。
 第四次長期総合計画で「魅力的で活力ある都心の整備」を掲げ、平成十四年六月都心まちづくりの長期的な展望を示した都心まちづくり計画を示した。まちづくりの二つの目標、実現のための六つの方針を示し、まちづくりのために、にぎわいの軸(駅前通)、はぐくみの軸(大通)、やすらぎの軸(創成川通)、うけつぎの軸(北三条通)の四つの骨格軸と、札幌駅交流拠点、大通交流拠点、創世交流拠点の三つの交流拠点を設け、これらと連動してまちづくりを展開する地区として都心商業エリア、道庁周辺エリア、北三条エリア、東大通エリア、すすきのエリアをターゲットエリアと設定している(概要 平15)。
 この計画の実現のため、おおむね五年以内に取り組むべき施策と事業を体系化した札幌都心地区中心市街地活性化基本計画を同年七月に策定した。都心のまちづくりを重点的かつ一体的に展開すべき地区を「まちづくり促進地区」として、一番街商店街周辺地区、道庁東地区、北四東六周辺地区、創世一・一・一区の四地区を指定して民間の都市開発を支援することとした(概要 平15)。同年七月国の都市再生本部から札幌市の「人と環境を重視した都心づくり」が都市再生プロジェクトに選定され、さらに十四年十月に、都市再生特別措置法に基づく緊急整備地域として大通駅・札幌駅周辺地域と札幌北四条東六丁目周辺地域が政令で指定されるなど、札幌都心部の再開発が大きく動き始めた(概要 平15)。