YOSAKOIソーラン祭りは高知市のよさこい祭を実見した、当時北大生であった
長谷川岳が、平成四年に仲間の学生と起こしたもので、第一回は市内大学生の一〇チーム、約一〇〇〇人でスタートした。この立ち上げの経過については、
軍司貞則の著書に詳記されている。
YOSAKOIソーラン祭りは年々盛んとなり、八年の第五回から一〇〇チームを超えるなど参加チームは急増し、道内各地からも参加して全道的なイベントへと成長していった。十年の第七回には二八〇チーム二万九〇〇〇人、十三年の第一〇回には四〇八チーム四万一〇〇〇人が参加し、会場も市内各地に設けられ、観客数も二〇〇万を突破するようになる。
学生中心の実行委員会とは別に、平成七年十月二十三日に
YOSAKOIソーラン祭り普及振興会を設立し、全道規模の文化運動へと展開していった。平成十年に組織委員会も設立され、組織が強化されている。
YOSAKOIソーラン祭りは、「『優良観光イベント』として、短期間のうちに北海道の観光市場の中で一定の地位を築き上げたといえよう」(森雅人)とされるように、文化運動と観光イベントが結実して成功したものであり、札幌を代表する雪まつりと並ぶ観光イベントとしての成長が期待される。
写真-14 YOSAKOIソーラン祭り