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北海道労働金庫の預貸状況

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 この間(昭和四十八~六十年度)の北海道労働金庫の預貸状況を表9によってみると、札幌の預金は約九八億円から約八二五億円へと八・四倍に増え、融資金も約一一八億円から約六一二億円へと五・二倍に増えた。札幌の全道に占める割合は、預金が二七・六パーセントから三四・一パーセントに、融資金が三四・七パーセントから三九・六パーセントへとそれぞれシェアを拡大した。札幌の預貸率は昭和五十五年度までオーバーローンになっており、全道で集めた資金を札幌で運用するという基本的形態が見て取れる。なお四十八年度以降数年間の伸び率の高さは、財形貯蓄の伸びとともに、石油危機後の「狂乱物価」を下支えした大銀行に対する国民的批判による他行から労働金庫への預け替え運動の影響が大きい。たとえば五十年度中の全道預金純増額の四六パーセント(八一億五〇〇〇万円)が預け替えによるものであった(北海道労働金庫50年史)。
表-9 北海道労働金庫預貸状況(昭和48~平成12年度)(単位:千万円、%)
年度札幌全道
預金伸び率全道比融資金伸び率全道比預貸率預貸率
昭4898356.527.61,18039.634.7120.095.3
 491,40442.827.51,58534.335.4112.987.6
 501,94838.727.92,16936.835.5111.387.5
 512,52129.428.92,85531.635.4113.292.4
 523,21627.630.53,56724.936.9110.991.5
 533,4005.729.23,95811.037.4116.490.9
 543,99217.430.84,39611.137.7110.189.9
 554,69517.631.25,03814.638.2107.387.7
 565,51917.633.15,4057.339.497.982.1
 575,9878.533.25,4160.238.090.579.2
 587,06218.035.65,7396.038.581.375.1
 597,5406.835.66,0986.339.780.972.6
 608,2469.434.16,1190.339.674.263.9
 618,5563.834.16,060-1.040.170.860.2
 629,64612.737.56,051-0.141.962.756.1
 6311,19316.039.75,880-2.839.752.552.6
平 111,9016.339.26,1164.037.551.453.7
  212,9008.439.66,90512.936.453.558.1
  38,746-32.226.67,92714.836.290.666.6
  48,9892.825.69,65921.838.0107.572.5
  59,7318.326.310,4498.238.8107.472.8
  610,4307.226.811,3318.440.8108.671.3
  711,1787.227.113,71021.042.2122.778.7
  811,8646.127.415,53713.344.4131.080.8
  913,0419.927.617,26911.144.0132.483.1
 1014,43210.728.518,9619.844.6131.483.9
 1115,3966.728.720,2346.744.1131.485.6
 1216,1374.828.620,6862.245.6128.280.2
『札幌市統計書』、北海道労働金庫『共生・夢・創造』(北海道労働金庫50年史)より作成。