昭和六十三年四月札幌ケーブルテレビジョン(略称SCAT、昭61・4・18札幌ケーブルネットワークから社名変更)では都市型CATVの本放送を開始した。都市型CATVとは、①NHKや民放番組の同時再送信とは別に自主放送が五チャンネル以上②引き込み端子が一万以上の設備(一万世帯以上の加入者に耐えうる設備)③加入世帯からも発信できる双方向性機能を持つことが基準とされている。
都市型CATVはその後、通信衛星の実用化を受けて番組内容を多彩にするとともに、CATVの認知度も上がったことから加入世帯数を伸ばしていく(道新 平2・5・13)。SCATが試験放送を開始した六十二年十二月に七〇〇だった加入世帯数は(道新 昭62・12・25)、約二年後には七〇〇〇世帯に上った(道新 平2・1・24)。
平成九年二月二十八日札幌ケーブルテレビジョンは日米合弁のCATV統括運営会社タイタスコミュニケーションズ(本社・東京)と業務提携したことにより(読売 平9・3・1)、同七月一日からタイタススキャットに社名変更した(道新 平9・6・26)。
さらに十二年九月一日からはケーブルテレビの最大手ジュピターテレコム(本社・東京)とタイタスコミュニケーションズが事業統合したのにともない、タイタススキャットはジェイコム札幌(愛称・J-COM札幌)と社名変更することになった(道新 平12・8・31)。