平成十二年(二〇〇〇)度現在の、札幌市内の児童福祉施設を次に掲げる。
【児童養護施設】 乳児を除いて保護者のいない児童、虐待されている児童等を入所させて養護し、あわせて自立支援することを目的とする施設である。また、病気、出産、看護等の理由で家庭での養育が困難になった児童を一時的に預かる子育て支援短期利用事業も行っている。五施設ある。
【母子生活支援施設】 生活、住宅、養育などの問題で不安定な母子を保護すると共に、自立のための支援、相談、指導を行う施設である。六施設ある。
【母子緊急一時保護事業】 第六章第六節の「女性と人権」のところですでに触れたように、夫からの暴力・虐待等により心身の安全が脅かされ、緊急避難が必要であり、迅速に保護する必要があると認められた女性及びその同伴する児童を一時的に緊急一時保護施設において保護している。一施設ある。
【助産施設】 保健上必要があるにもかかわらず、経済的理由等により、入院助産を受けることができない妊産婦を入所させて、助産の支援をする施設である。市内四カ所の病院、助産所を指定(定床数一六床)している。
【児童厚生施設】 児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、情操を豊かにすることを目的とする施設である。児童遊園一二カ所、児童館一施設ある。