在宅の障がい者の日常生活を擁護するために、各種サービスを実施しているが、そのうちサービスの三本柱を掲げておく。
まずホームヘルプサービスは、重度の障がいがあるため日常生活に支障があって、家庭での介護を受けられない者に派遣されている。日常生活のお世話を主なサービスとしており、平成十二年度末派遣実績は七五五世帯であった。二番目の障がい児者短期入所は、心身障がい者を介護している者が、病気・出産・事故・介護疲れなどのために一時的に家庭での介護ができない場合のショートステイである。利用実績は一万五三〇件であった。三番目の身体障がい者デイサービスは、通所により、創作的活動、機能訓練等の各種サービスを提供することにより、障がい者の自立と社会参加を促進し、福祉の増進を図ることを目的としている。利用実績は一万六九〇一件であった(同前)。
この他のサービスを以下に掲げておく。
◇全身性重度障がい者介護料助成 重度の脳性まひ等全身にわたる障がい者。助成実績十二年度末:六三人。◇ガイドヘルパー派遣 重度の全身性または視覚障がい者。派遣実績十二年度:七八〇三件。◇手話通訳者派遣 聴覚障がい者のコミュニケーションのための手話通訳。派遣実績:三五九四件。◇要約筆記奉仕員 中途失聴または難聴者のコミュニケーションのための奉仕員。派遣実績:七三四件。◇入浴サービス 家庭での入浴困難な重度障がい者に対する入浴サービス。利用実績:施設入浴一九〇三件、訪問入浴七三八件。◇福祉電話 設置実績:一〇三台。◇緊急通報システム機器の設置 実施実績:一一二台。◇紙おむつの支給 給付実績:七〇二一件。◇寝具の無料乾燥 補助件数:四〇件。◇更生医療の給付 給付実績:七二二件。◇進行性筋萎縮症者への療養費の給付 給付実績:二八八件。◇身体障害者健康診査 定期健康診断健診実績:二二件。◇障害児福祉手当:支給額十三年度一万四六一〇円。◇特別障害者手当:支給額十三年度実績月額二万六八六〇円。◇福祉手当:昭和六十一年三月末に福祉手当を受給していた二〇歳以上の者で同年四月一日から「特別障害者手当」または「障害基礎年金」のいずれにも該当しない者。十三年度支給額月額一万四六一〇円。◇特別児童扶養手当:障がい児の父母などに支給。◇外国人福祉手当。◇扶養共済制度。◇補装具の交付:交付件数十二年度一万九三六一件。◇自助具の給付:十二年度給付実績三一件。◇聴覚障がい者用ファックス等給付:十二年度給付実績一二六件。◇自立更生促進資金の貸付:身体障がい者の自立更生や、生活の安定などを図るための資金の貸付。十二年度貸付実績一三件。◇障害者生活支援事業:十二年度末設置状況一施設(同前)。