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劇作家大会と舞台塾

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 民間と行政の協働を問う代表的なイベントが、平成十一年に開催された日本劇作家協会と北海道舞台塾の北海道大会である。
舞台芸術活動に対する道民の皆さんの参加の促進と裾野の拡大、舞台芸術活動を担う意欲ある人材の育成、舞台芸術活動を通じた道内外の人々や地域との広範なネットワークづくりなどを通じて、各地域における舞台芸術活動の一層の活性化を図ることを目的に開催します。これまで旭川市、函館市・上磯町・七飯町、釧路市において地域大会を実施してきましたが、その地域の大きな盛り上がりを引き継ぎ、日本劇作家大会を招致して、1月14日から4日間、札幌で北海道大会を開催します。
(開催ちらし文)

 劇作家大会は俳優や演出家、美術家、制作者など幅広い演劇人、映画・テレビなどからもゲストを迎え、ワークショップ、セミナー、シンポジウム、展示など、興味を持つ人たちに広く開放する参加型の文化イベントである。北海道舞台塾は、近く建設される予定の道立劇場(北海道劇場)オープン前に、ソフトといわれる作品、人材、運営などによる実践を試み、その経験から劇場(ハード)へ注文を付けることが目的の事業であり、全国で三回目になる劇作家大会と初めての舞台塾―この二つを合体させたのが今回の催しと考えていいだろう。
 劇作家協会会報『ト書き』(20号・平11)では、参加者総数一万二一六〇人、出演者・運営スタッフ延べ一五一五人、ボランティア延べ七〇〇人に及び、会場ロビーでの参加者の交流の渦が広がる様は圧巻と述べている。