品川宿の場合

464 ~ 465

江戸時代中期よりしかわからないが、南品川宿は利田(かがた)家が、北品川宿は宇田川家が、品川猟師町は大島家が単独世襲名主で、歩行新宿は飯田家と某家の相名主のようである。ただし飯田家は世襲名主のようであるが、相名主の方はこの限りではどのようなものであったか不明である。

(第23表)
年代 南品川宿 北品川宿 歩行新宿 品川猟師町
享保頃 利田権左衛門 宇田川兵三郎 飯田庄十郎 大島次郎右衛門
岩田善蔵
元文頃 利田吉左衛門 宇田川兵三郎 飯田武右衛門 未詳
岩田善蔵
寛延頃 利田権次郎 宇田川兵庫 仝前 未詳
宝暦頃 利田権次郎 宇田川兵庫 飯田庄太夫 大島治右衛門
未詳
明和頃 利田権次郎 宇田川兵庫 飯田庄太夫 大島治右衛門
未詳
安永頃 利田権次郎 宇田川鉄八 飯田庄太夫 大島治右衛門
未詳
天明頃 利田吉左衛門 宇田川鉄八 飯田庄太夫 未詳
未詳
寛政頃 利田吉左衛門 宇田川兵三郎 飯田庄十郎 大島長蔵
文化頃 利田吉左衛門 宇田川兵三郎 飯田庄十郎 大島長蔵
未詳
文政天保頃 利田吉左衛門 宇田川兵三郎 飯田庄十郎 大島忠右衛門
名村藤次郎
弘化嘉永頃 利田安之助 宇田川久三郎 飯田庄十郎 大島忠右衛門
未詳

(『品川町史』上巻二九五ページ)