品川区史 通史編 下巻
序文
序
品川区史通史編下巻目次
挿図目次
付表目次
例言
五 近代編
(一) 明治前期の品川
1 概説 文明開化と品川
(1) 品川県の成立と大区小区時代
維新と品川沖
天皇東幸と品川
品川県の成立と行政
(2) 十五区六郡の成立
三新法の公布
十五区六郡
(3) 明治前期における村々と村民の生活
村民の驚歎と困惑
工業のあけぼの
村方の変化と農民
地租改正
農業技術の交流と老農
漁業
海苔
むすび
2 明治維新と品川
(1) 江戸、東京となる
江戸市中の不安
江戸、東京と改称
榎本の品川沖脱出
天皇東幸
第一回東幸の品川の情景
天盃頂戴と市民
東京首都となる
(2) 品川県
品川県の設置
戸籍編成に関連した番組制度
品川県事務所
品川県門訴事件
ビール製造
版籍奉還と廃藩置県
品川県の解消
(3) 維新政府による制度上の改変
助郷の廃止
飛脚制度から郵便へ
戸籍法の制定
地番
氏子守札
徴兵令の発布
(4) 廃藩置県後の品川
品川口
大区小区
戸長
3 明治政府の諸政策と地方制度
大区・小区制の矛盾
三新法の制定
郡制の実施と連合戸長役場の設置
府会の設置と荏原郡の代表
町村会の開設
区町村会の改正と戸長の官選
町村の財政
4 明治前期の農業
(1) 幕末・維新期の品川と村
オールコックのみた品川
明治初期の農業への規制
品川県の社倉問題
(2) 地租改正
検見規則と沽券制度
廃藩置県と地租改正
地租改正の実施
(3) 農談会の動き
明治政府の農業政策
府下の老農
農談会
荏原郡農談会
(4) 品川用水・三田用水
明治維新と用水保護
品川用水
三田用水
5 近代工業の育成
幻のビール工場
ガラス製造の興業社
品川硝子製造所から品川工作分局へ
稲葉正邦・西村勝三への払下げ
品川白煉瓦製造所
6 交通・通信制度の発達と宿場
明治維新と陸上輸送
陸運会社の設立と宿駅制度の廃止
品川燈台の創設
郵便制度の導入
電信制度の創設
東京・横浜間の鉄道敷設
日本鉄道会社と品川線の建設
7 文明開化と生活風俗の変化
(1) 維新と品川宿の動揺
品川宿周辺
芸者と品川宿
鉄道開通と品川宿の変化
(2) 娼妓解放とマリア=ルス号事件
マリア=ルス号事件
娼妓解放令
宿場の衰微
貸座敷制度
(3) 庶民生活の変化
ランプからガス燈へ
ガス竃用白煉瓦の製造
電気
ガラス
散髪
大衆交通機関
人力車
馬車
港湾としての品川沖
品川燈台
小学校からみた町の姿
農村と新暦の採用
8 新しい宗教事情
(1) 神仏分離と教派神道の成立
神仏分離の実施
神仏分離と民間信仰
教派神道の成立とその発展
(2) キリスト教の布教
開国とキリスト教
プロテスタント宣教師との接触
教会形成への胎動
品川教会の設立
創立当初の教会の人びと
品川教会の移転
品川教会の推移
9 明治前期の教育
(1) 学制の制定と小学校の設立
寺子屋時代
寺子屋から小学校へ
(一) 公立小学校の創立
品川小学校
城南小学校
大井小学校
鮫浜小学校
日野小学校
京陽小学校
延山小学校
杜松小学校
洲崎小学校(廃校)
(二) 私立小学校
荻野小学校
神戸小学校
知本小学校
(2) 明治期の小学校生活
不就学児童
当時の課程と教科
当時の学校生活
(二) 明治後期の品川
1 概説
明治憲法体制下の品川
日本資本主義の確立と諸産業の展開
日露戦争と軍需
2 市制・町村制の施行と町村合併
市制町村制の施行
全国的町村合併の必要
品川区域の町村合併
町村会と二級選挙制
新しい町村役場と町村長
町村の発展と財政膨脹
憲法発布と帝国議会の開設
3 農漁業生産の変貌
(1) 農業生産の動向
農業の概況
第二回農談会と蔬菜生産の動き
農会と用水問題
(2) 漁業生産の動向
品川の漁業
内湾漁業制度の変遷
明治前期の漁猟
漁業者数の推移
明治初期の海苔養殖
蒲地騒動
明治後期の発展とその後の動向
4 交通機関の発達
品川線から山ノ手線へ
品川馬車鉄道の成立
日清戦争と軍事専用線
市街電車の開通といわゆる「省線電車」の運転開始
5 近代工業の形成
その対比と特質
後藤毛織の創始
明電舎の創立
緒明造船所の創始
品川硝子会社の興廃
日本光学成立の前史
品川白煉瓦の誕生
三共合資会社品川工場の創設
星製薬の創業
日本ペイントの展開
藤倉合名会社防水布製造所と明治護謨製造所の創設
三菱鉛筆の生い立ち
品川銀行・大井銀行の創設
6 庶民の生活
農村の生活
町の生活
人生儀礼
村落組織
7 明治後期の教育
近代教育の充実
小学校の整備と発展
私立学校の市内からの転入
日蓮宗大学林(立正大学)
日本体操学校
(三) 大正期の品川
2 近代工業の展開
大正期の特徴
羊毛工業
機械工業の発展と電気機械の明電舎
マツダ電球と東京電気大井工場
山武商会と軸受工業の日本精工
日本酸素と東洋酸素
工具の園池製作所
ゐのくち式ポンプと荏原製作所
日本光学の創立
大正期の品川白煉瓦と品川工場の移転
三共株式会社の設立と内国製薬
星製薬と海外進出
大正期における日本ペイントと海外進出
藤倉工業の設立と明治護謨製造所
森永工場の進出
真崎市川鉛筆の分裂と真崎大和鉛筆の設立
3 鉄道の発展と陸上輸送の変化
東京周辺における院線電車の運転
「の」の字型運転の廃止
大井工場の発足
京浜電気鉄道の展開
田園都市株式会社の設立
目蒲電鉄の創立と荏原電鉄の経営譲渡
目蒲電鉄の発展
私鉄三社の経営比較
乗合自動車の創始
4 商業金融機関の展開
品川銀行・大井銀行の動き
信託会社・貸金業者
市街地信用組合の生成と発展
大正期における品川信用組合
大正期における大崎信用組合
大正期における荏原信用組合
5 大正期の民衆運動と地方政界
日露戦争後の東京
都市の民衆騒擾と品川区域
地方政界の変貌と高木正年・漆昌巌
日露戦争後から大正期の選挙と地方政治
荏原郡下における政党化の波
6 社会問題の発生と教化団体
友愛会大井・品川分会の発足と城南支部第四十八部会
大井分会から荏原支部へ
荏原支部の発展
現品川区域の労働争議状況
大正期の園池製作所争議
「産業民主」の要求
工場管理戦術の決議
日本縫工組合
関東鉄工組合大崎支部連合
南部合同労働組合
7 近郊地域としての教育機関の整備
(1) 小学校の増設
品川町
大崎町
大井町
(2) 当時の学校生活
(3) 公立中学校・女学校の設立
荏原郡立実科高等女学校の誕生
府立第八中学校の創立
実業補習学校と尋常夜学校の開設
(4) 私立学校の創設
星商業学校の誕生
(四) 都市化時代の品川
2 関東大震災
未曽有の大震災
罹災者の救助活動
戒厳令下の品川区域
大震災後の近郊町村の急変貌
平塚村の町制施行
困窮をきわめた町村財政
社会的・文化的諸施設の貧困
3 人口の変化
(1) 人口の急増
驚異的な人口増加
他地区との人口増加の比較
(2) 町別にみた人口の推移
明治後期の人口動向
都市化時代の人口動向
(3) 人口の分布
大正九年の人口分布
昭和五年の人口分布
(4) 人口構成の変化
年齢構成の変化
職業別人口と世帯の構成人員
(5) 他地域との人口の流動
昼夜間人口
人口の移出入
4 都市化の進展
(1) 耕地整理の実施と都市化
水田の耕地整理と工業地域化
畑作地域の耕地整理と住宅地化
(2) 交通機関の発達・整備
目蒲・大井町線の設立
池上線の設立
私鉄の開通と都市化の進展
バス路線の発達
旅客量の増大
私鉄電鉄の動向
道路網の整備
(3) 都市化の様相
大崎工場街の形成
平塚村―荏原町の都市化
大井町の都市化
5 住民生活の変化
(1) 生活様式の変化
衣食住の変化
村落組織の変化
祭礼の変化
冠婚葬祭の簡素化
転業
(2) 経済生活の変化
職工の生活
サラリーマンの生活
三井家別邸とバラック
南郊共働社と大崎消費組合
6 農業の終焉と工業地帯の形成
(1) 農業の終焉
昭和初年における農業の衰退
(2) 工業地帯の形成
京浜工業地帯の形成・発展と品川
昭和初期における毛織物工業の苦況
昭和初期における機械工業
明電舎と東京電気
日本精工・園池製作所・荏原製作所の動向
日本光学と三菱航空機株式会社東京製作所の設立
昭和期における化学工業
昭和初期の真崎大和鉛筆
7 金融機関の統合と商店・住宅街の成立
(1) 金融機関の統合
昭和初期における各信用組合の動き
(2) 商店街・住宅街の成立
武蔵小山商店街住宅街の成立
地元の農家の老人
商店の経営主
8 市郡併合と区制施行
併合問題の発端
市会の調査と「臨時市域拡張部」の設置
合併にたいする挙郡一致の運動
各町会の合併決議と東京市会・区会の動向
東京府の積極的姿勢と併合の確定
新区の編成と品川・荏原区の設置
9 都市化時代の教育
(1) 都市化と教育
(2) 小学校の増設
荏原町
(3) 私立学校の設立
品川高等女学校 (現 品川高等学校)
攻玉社の転入
立正学園女学校 (現 立正学園女学校)
昭和医学専門学校
ドレスメーカー女学院
(4) 青年訓練所の設置
六 現代編
(一) 非常時下の品川
2 品川・荏原区誕生時の区行政
新しい自治体・区の出発
品川・荏原区の職制
区会の成立
品川区役所庁舎の新築
都制の促進と区自治権の拡充
教育施設の拡充
都市的諸施設の整備・拡充
(イ) 道路
(ロ) 上水道―玉川水道の市営化―
(ハ) 下水道
(ニ) 糞尿・塵芥処理
普選の実施と総選挙
区政の施行と地方選挙
3 品川・荏原区成立後の区財政
財政の変化
区財政の実態
税の種類と負担額
地租付加税市移管反対問題
戦時下の区財政
4 昭和恐慌下の世相
失業者の増大
大崎・品川・大井・荏原の各町立職業紹介所
日傭労働者の登録
犯罪や自殺の増加
火災・水害・交通事故
品川遊廓の変化
三井家から戸越公園の寄付
たちおくれた社会事業
(イ) 公益質屋
(ロ) 済生会診療所
(ハ) 隣保館
(ニ) 方面委員制度
(ホ) 無産者託児所
5 輸出産業の発展と労働争議
品川区・荏原区における工業の発展
輸出電球工業の発展
産業合理化と労働争議の激発
星製薬労働争議
荏原製作所争議
産業報国会
ガス料金値下げ運動
6 区行政の戦時体制
(1) 戦時下行政機構の変遷
都制要求運動とその挫折
戦時体制の強化と区自治権の縮小
都制の施行
(2) 戦時体制下の選挙の動向
第十九回総選挙の結果と無産派の進出
二・二六事件後の各種選挙
(イ) 昭和十一年の東京府会選挙
(ロ) 昭和十一年の区会議員選挙
(ハ) 昭和十二年の第二〇回総選挙
翼賛政治体制と選挙
(3) 戦時体制と町会
品川・荏原両区における町会の沿革
町内会と選挙粛正運動
両区の町会の状況と東京市の町会整備
町会の戦時体制化と内務省の町会整備
7 戦時下の区民生活
日常生活物資の不足
物価統制
切符制配給
米の通帳割当制
衣料品の配給
食糧難
副食物の配給
酒・タバコ・油の配給
国民酒場
切り倒された桜の木
戦争への疑惑
8 疎開と戦災
徴用・勤労動員
建物疎開
学童疎開
戦災
9 戦時下における教育機関の変遷
(1)市郡併合以降の教育機関
小学校の新設
(2) 公・私立学校の創立と転入
公立学校
私立女学校
京南家政女学校
町田報徳学舎と青蘭学院
香蘭女学校の転入
(二) 戦災復興期の品川
2 戦後の世相と生活
(1) 敗戦と食糧危機
食糧危機のはじまり
食糧危機の本格化
(2) インフレーションの高進と生活難
新円切換え
ヤミと買出し
(3) 経済復興と朝鮮戦争
経済復興の開始
配給統制の解除
朝鮮戦争と区民生活
3 品川区の成立と区財政
区制の変化と区財政
過渡期の区財政
特別区の財政と地方税制
成立期の区政財
地方税制の改正
発展期の区財政
区財政の問題点
4 戦後宗教の動き
新興宗教の成立
創価学会
立正佼成会
大乗教
新興宗教の魅力
その他の新興宗教
既成教団の活躍
5 自治権拡充運動
戦後の民主的改革
新品川区の成立
戦後選挙の動向
6 復興期における品川の教育
敗戦後の教育界の混乱
アメリカ占領軍の教育「民主化」
教室不足と二部授業
食糧難と学校給食
六・三制の発足と校舎の新増築
苦難のなかでの新制中学の発足
都立高専
私立学校の変遷
7 民主勢力の抬頭
敗戦と区民
国鉄大井工場の苦闘
大井工機部労働組合の結成
米よこせ運動
民間労働組合の結成
職場の民主化
二・一スト不発
労働組合の後退とレッドパージ
新しい区労協の発足
(三) 高度成長期の品川
戦後への訣別と高度経済成長
高度経済成長と安保闘争
人口の増大
ミッチーブーム
区民の教育上の要求
社会福祉上の課題と実態
2 産業構造の変化
(1) 品川区の産業構成
産業構成の特色
産業構成の変化
(2) 商業の動向
商業の構造的特徴
商店街の分布と競争
大井地区
大崎地区
品川地区
荏原東地区
荏原西地区
(3) 工業の動向
品川区工業の構造
区内小工場の実態
(イ)老人工場
(ロ)同郷者出身で固めた工場
(ハ)郷里への分工場設立
(ニ)家庭工場
苦況に立つクリスマス電球工業
3 区民の生活パターンの変化
(1) 生活の変化
消費生活の変化
家庭電化の時代
住宅の変化
(2) テレビの普及とその影響
テレビの普及率
テレビの普及と学校教育
映画の衰退
児童とテレビ
(3) 団地生活
団地の形成
団地生活者の意識
社宅団地の問題
団地と地域活動
4 高度経済成長下の区財政
区財政規模の膨脹
教育費の充実
「都経済」と「区経済」
自治権拡充
都の身軽論
区の財政自主権の前進
5 交通機関の発展・整備
高速道路の開通
一般道路の拡充とモータリゼーション
都電の撤去
トロリーバスの廃止
都営地下鉄の開通と京浜急行電鉄の都心乗り入れ
通勤者の増加と鉄道
新「品川電車区」の誕生
進展する鉄道の高架工事
モノレールの開通
6 漁業補償と漁業の終焉
東京の海―海と老人―
京浜運河その他の補償問題
埠頭の建設
漁業権の全面的放棄
漁業権放棄後の問題
(四) 品川の現状
1 東京のなかの品川
変わりゆく品川
人口の変化
人口の社会的減少
人口の流動
地域的性格
2 都市公害
品川の公害
交通騒音
工場騒音
大気汚染
ギャンブル公害
住民の反対
品鶴線問題
3 区長準公選運動
「区長準公選条例」の制定
区民投票
批判と評価
4 再開発下の品川
再開発の方式
品川再開発研究会
再開発の設計プラン
進行する再開発
「長期基本構想」
あとがき
[通史編上巻担当区分]
通史編下巻担当区分
索引
[奥付]