品川高等女学校 (現 品川高等学校)

583 ~ 584

大正八年、荏原郡の婦人有志により、荏原婦人会が結成されるが、その婦人会が大正十四年に品川町権現山公園内に荏原婦人会館を建て、そのなかに荏原女子授芸伝習所を設けて、裁縫・手芸・生花・茶ノ湯・料理などの伝習を始めた。大正十五年になるとそれが発展して、普通科二年、高等科二年の荏原女学校が会館を校舎として発足する。当時の学校は先生五人、生徒二三人という塾程度のものであった。

 その後、昭和四年、荏原婦人会の創立十周年にあたり、また御大礼の年にもあたったので、その記念事業として荏原女学校の他に高等女学校令による正規の高等女学校を設けることを志し、旧品川小学校の跡地に修業年限四年の品川高等女学校が生まれ、二、三年生を募集して一二一名の生徒を集めて発足したのである。(その後、昭和十二年に修業年限は五年に延長される。)


第115図 開校当時の品川高等女学校