二・二六事件後の各種選挙

702 ~ 702

第十九回総選挙の直後に二・二六事件が起こり、岡田内閣は倒れた。東京には戒厳令がそれ以後しかれ、メーデーも禁止された。いっぽう新たに組閣された広田内閣に対して、軍部は組閣にも干渉し、その力を強めた。このような軍部の横暴に対して、既成政党のなかにも次第に反発が強まった。また総選挙で躍進した無産派、とくに加藤勘十らを中心とする勢力は、社会大衆党などに対し反ファッショ統一戦線の結成を呼びかける動きを示した。