この地区での昭和以降の著しい小学生の増加は、その後自然に上級学校への進学者の増加となってあらわれて来た。とくにこの頃になると区民の教育に対する関心も高まり、上級学校への進学希望者の数も以前にましてはるかに多くなった。

　しかし、区内の公立中等学校は、当時府立八中・府立第八高女の二校しかなく、またその入学競争率も高くかつ他区からの入学者も多かったから、勢い私立学校に入学を希望する者が多くなった。それに応ずるようにこの時期にはいくつかの私立学校が区内に創設されたが、とくに女学校の設立が目立っている点に特色がある。以下、この時代にできた各学校について述べることにする。