品川区の主要な商店街は、旧来の宿場町を起源とする北品川をのぞいては、いずれも大正以降に生まれたものといってよく、当時敷設された私鉄線と国鉄線の乗り換え駅、または私鉄線の途中駅の駅前商店から発達した商店街である。すなわち乗り換え駅を起源とするものに大井町・五反田・目黒があり、また途中駅を起源をするものに武蔵小山・戸越銀座・荏原中延・中延などの商店街がある。これらの商店街は、それぞれ一キロ内外の半径を有する商圏をもちながら、区内の各所に秩序だった形で配置されている。
品川区内の商圏は、これら商店街を中心として大別して、大井・大崎・品川・荏原東・荏原西の五ブロックに分けることができ、各地区はそれぞれ独自の特色を持っている。