大井地区

914 ~ 917

旧大井町に属する地域で、その中心は大井町駅周辺に発達した商店街である。この駅周辺には約一、〇〇〇の店舗が集まっており、これは地区全体の約半数を占めている。この地区の業種の構成を見ると、衣料身回り品一〇・九%、食料品二五・二%で区の平均より、ともにわずかに低く、飲食店は三五・三%と区平均より五%程度高いのが特徴で、歓楽街的な性格も強いことをうかわがせる(昭和四十三年)。

 大井町駅周辺の商店街は、国鉄線をはさんで東と西に区画されるが、東側はイトーヨーカ堂・大丸の二つのデパートを核とし、西側は阪急デパートを核として繁華街が形成されており、多数の飲食店や買回り品、最寄り品の商店が集まっている。その商圏は区内のなかではもっとも広く、東は海岸地区全域におよび、品川地区の商圏にも深く滲透している。また、西側もかなり広い範囲に達していて、西部の中心武蔵小山商店街の商圏と競っている。この商店街の買物客の吸引力は、阪急デパートをはじめ、デパートの客寄せの力にあずかる面も強く、顧客シェアをみても贈答品や日用品が区内のなかで高い比率をしめている点も特色である。