第十編 浅間性情論

 ここでは、浅間山によって人はどのような性質と心情をはぐくまれるかを述べています。
「一 浅間人士は剛健なる気質を有すれども、一面に又偏狭の甚しきものあり。
二 浅間人士は言語行為赤裸々にして果断の民なり。
三 浅間人士は思想多けれとも実行の至りて少なき民なり。
四 浅間人士は圭角稜々たる気質の民なり。
之を要するに浅間人士は、至りて自意識の強烈なる民なり。」
と述べ、それぞれの項について、説明しています。