◎御真影奉迎の次第

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時は明治34年10月5日の事であるが、当日は御真影奉迎の為(た)め職員生徒一同校庭に整列の上、午前9時半と云ふに発校し、校を距(へだて)る1里程なる日義村(注45)字七笑の途上に御真影を迎ひ奉り、それより御真影の左右に整列し午前11時の頃着校し、一同講堂に人りて御真影奉迎式を挙行せられたが、其次第は次ぎの如(ごと)くである。
一、 講堂に安置
一、 一同着席 
一、 同敬礼
一、 開扉
一、 校長一同に代り
   謹んで天皇陛下の万歳を祝し奉り
   謹んで皇后陛下の万歳を祝し奉る
一、 一同最敬礼
一、 君が代
一、 勅語奉読
一、 勅語奉答
一、 校長御真影奉戴の辞
一、 一同最敬礼
一、 閉扉
一、 奉置所へ移し奉る
先づ当日の次第は、右の如くであつて午後1時一同退散した。