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[六丁 オモテ]
- (注)「神ハ祢宜のならハし」
- 神のお告げというものも仕える人次第でどうとでもなること。
(改頁)
[六丁 ウラ]
- (注)「狸之腹鼓」
- 月夜に狸が腹をたたいて楽しむという言い伝え。
(改頁)
[七丁 オモテ]
狐を馬に乗たやう
- (注)「狐を馬に乗たやう」
- ぐらぐらと動いて落ち着きのないこと。また、あいまいでつかみどころのないこと。言うことに信用がおけないこと。
(改頁)
[七丁 ウラ]
- (注)「狼に衣」
- 表面は慈悲深そうであるが、内心は凶悪であることのたとえ。
(改頁)
[八丁 オモテ]
- (注)「蟻の塔をくむ」
- 弱小な者でも、こつこつと怠りなく努力を重ねていけば、いつかは大事業を成し遂げることのたとえ。
(改頁)
[八丁 ウラ]
- (注)「枯木も山の飾」
- 枯木も山のにぎわい。つまらないものでもないよりはまし、のたとえ。
(改頁)
[九丁 オモテ]
- (注)「女さかしくて牛売そこなふ」
- 女が利口なようすをしてでしゃばると、かえってその浅知恵を見すかされて物事をやりそこなうことのたとえ。
(改頁)
[九丁 ウラ]
- (注)「仲人は宵の内」
- 結婚式が済んで任務が終わったら、長居をせずに引き上げたほうがいいとの教え。
(改頁)
[十丁 オモテ]
- (注)「蛙は口からへびに呑るゝ」
- 黙っていればよいのに、つまらぬことを言ったために身を滅ぼすことのたとえ。
(改頁)
[十丁 ウラ]
- (注)「我物喰て主の力持」
- 手弁当で主人のために力をつくす。何の利益にもならないのに他人の世話をやくことのたとえ。
(改頁)
[十一丁 オモテ]
- (注)「笋親まさり」
- 竹の子の親勝り。子が親よりすぐれていることのたとえ。
(改頁)
[十一丁 ウラ]
- (注)「木に竹をつぐ」
- 前後の釣り合いがとれず、筋道が通らないこと。
(改頁)
[十二丁 オモテ]
- (注)「石のうへにも三年」
- 冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。
(改頁)
[十二丁 ウラ]
- (注)「弓と弦」
- 曲がったものと、まっすぐなもの。回り道と近道とのたとえ。
(改頁)
[十三丁 オモテ]
鬼も十七
- (注)「鬼も十七」
- 鬼のようにとげのある茨も時期がきて花をつければ、美しいの意。
(改頁)
[十三丁 ウラ]
藪(やぶ)にもかう(ごう)のもの
- (注)「藪(やぶ)にもかう(剛)のもの」
- 草深い所にも優れた人物がいるということ。また、軽んじられている者の中にもりっぱな者が交じっているということ。
(改頁)
[十四丁 オモテ]
- (注)「月夜の釜」
- 明るい月夜に釜を盗まれることから、ひどく油断することのたとえ。「月夜に釜を抜かれる」とも。
(改頁)
[十四丁 ウラ]欠損 ※九州大学中央図書館 雅俗文庫本
によって翻刻
職がたき
- (注)「職がたき」
- 商売がたきと同じ(同業の者どうしが、互いに負けまいとして張り合うこと。その相手。
(改頁)
[十五丁 オモテ]
- (注)「古家之雨」
- この書(俳諧二重染)のほか、用例は管見に入らない。古家に雨が漏るのは当然のことと同じく、当たり前のたとえか。
(改頁)
[十五丁 ウラ]
- (注)「昔むかしの剣(つるぎ)今いまの菜刀(ながたな)」
- 若いころには有能であった人も、年をとると役に立たなくなることのたとえ。古いものは今の役には立たないことのたとえ。
(改頁)
[十六丁 オモテ]
杓子定規(しゃくしじょうぎ)
- (注)曲がっている杓子の柄を無理に定規の代用とする意から、一定の基準や形式で、すべてを律しようとすること。また、そのために融通がきかないさま。
(改頁)
[十六丁 ウラ]
烏は口ににくまるゝ
- (注)「烏は口ににくまるる」は、「烏は色にはにくまれぬが、口ににくまれる」「烏は色の黒いにはにくまれで口ににくまれる」などの省略だろう。とすれば、カラスの色が黒いのを嫌われないが、鳴き声が嫌らわれるの意。
(改頁)
[十七丁 オモテ]
- (注)「蟻の大持」
- 流布することわざではなく、用例が見いだせない。そこで句に使われている言葉によって句意を推察しておきたい。手車は「大切に扱う。また、ちやほやする。他人を自分の思いどおりに操る」の意味でも使われる。「女手車」は、迎えた聟を女(むすめ)が、大事にすることだろう。「水祝ひ(い)」は、新婚最初の正月、新郎に水を浴びせて祝う慣習をいう。こうした用語から、句意は「迎えた聟殿を新婦が大事にして、新年の水祝いを迎えることに備えている」だろう。
(改頁)
[十七丁 ウラ]
ひんすればどんする
- (注)「ひんすればどんする(貧すれば鈍する」
- 生活が困窮すると、人の心や能力が鈍くなると思われていたことわざ。
(改頁)
[十八丁 オモテ]
傾城(けいせい)好物詣
- (注)傾城(太夫クラスの遊女)に通うことを、あたかも頻繁に寺社に参詣することにたとえたか。
(改頁)
[十八丁 ウラ]
- (注)「達磨の目を灰汁であらふ」
- 物のさっぱりしたこと。言い訳しても聞いてもらえず、しかたなく達磨だるまは、灰汁あくで目を洗ってみせ、やっと疑いが晴れたことに由来する。
(改頁)
[十九丁 オモテ]
- (注)「談議の場の娵(嫁)そしり」
- 言動が矛盾し一致しないこと。慈悲や善行を説く説法の場に集まった老婆たちが、その場で嫁の悪口を互いに言い合うことから。
(改頁)
[十九丁 ウラ]
名人ひとをそしらず
- (注)「名人ひとをそしらず」
- その道の奥義をきわめたような人(名人)は、人の欠点や短所をあげつらわず、ねたむようなことはしないこと。
(改頁)
[二十丁 オモテ]
姓よりそだち
- (注)「姓よりそだち」
- 家柄や身分よりも、育った環境やしつけのほうが人間の形成に強い影響を与えること。
(改頁)
[二十丁 ウラ]
- (注)「朱にまじはれば赤く成」
- 交わる仲間や友人によって感化されることのたとえ。
(改頁)
[二十一丁 オモテ]
釈迦に心経
- (注)「釈迦に心経」
- 釈迦に説法と同じ。未熟な者がその道の専門家に向かって一人前の口をきくたとえ。教える立場が逆であるというたとえ。
(改頁)
[二十一丁 ウラ]
一口物にほうやく
- (注)「一口物にほう(頬)やく」
- わずかな食物を食べて口の中をやけどする。ちょっとしたことに手を出して、思いがけない失敗をすることのたとえ。
(改頁)
[二十二丁 オモテ]
蓼(たで)くふむしもすきずき
- (注)「蓼くふむしもすきずき」
- 辛い蓼を好んで食う虫があるように、人の好みはさまざまで、いちがいにはいえないというたとえ。
(改頁)
[二十二丁 ウラ]
泥中にも蓮
- (注)「泥中にも蓮」
- 煩悩や俗世の汚れの中にあっても、これに染まらず清らかで美しい、また、清廉でいさぎのよい人物のたとえ。
(改頁)
[二十三丁 オモテ]
鯨ニ鱐(しゃちほこ)
- (注)「鯨ニ鱐(しゃちほこ)」
- つきまとって都合の悪いことや害をあたえること、また、邪魔に思われても、どこまでも付いて行くことのたとえ。
(改頁)
[二十三丁 ウラ]
掾(えん)の下の力持
- (注)「掾(縁)の下の力持」
- 他人のために陰で苦労、努力をすること、また、そのような人のたとえ。
(改頁)
[二十四丁 オモテ]
- (注)「腐ても鯛」
- すぐれたものは、腐っていたんでも本来の価値は失わず保っていることのたとえ。
(改頁)
[二十四丁 ウラ]
- (注)「小股とられても勝が本」
- たとえ卑怯な方法をとられても、勝つために最善を尽くすこと。「小股取っても勝つが本」の逆。
(改頁)
[二十五丁 オモテ]
噛天久々女留(かむてくくめる)
(あねのよと しりてもきたる つばめかな)
- (注)「噛天久々女留」
- 噛んでくくめる。親が、食物をかんで柔らかくして子供の口に含ませてやる。よく理解できるように丁寧に言い聞かせる。
(改頁)
[二十五丁 ウラ]
- (注)人生のはかなさも知らない馬鹿者が、面白くもないのに作り笑いをすること
(改頁)
[二十六丁 オモテ]
船頭が多て山へ舟
- (注)「船頭が多て山へ舟」
- 船頭多(おお)くして船山に上る、と同じ。指図する人間が多くて統一がとれず、見当違いの方向に物事が進んでしまうたとえ。
(改頁)
[二十六丁 ウラ]
- (注)「紺屋の明後日」
- 紺屋の仕事は天候に左右され仕上がりが遅れがちで、催促されるといつも「あさって」と言い抜けるばかりで、当てにならないこと。約束の期日が当てにならないことのたとえ。
(改頁)
[二十七丁 オモテ]
- (注)「下手の長談義」
- 話が下手なくせに、長々と話をすること。また、話の下手な人ほど長話をする傾向があること。
(改頁)
[二十七丁 ウラ]
- (注)「時しらぬ山伏は夜もときん(頭巾)」
- 時と場合をわきまえない、融通のきかない人のたとえ。社会と隔絶した生活をしている山伏は、社会通念に鈍感で、普通、夜はかぶらないことに発する。
(改頁)
[二十八丁 オモテ]
風下へざる
- (注)「風下へざる(笊)」
- ざるを風下に置いて、風を防ごうとしても、効果がないというところから、労多くして功少ないこと、役に立たないこと。
- (絵の注)
- 丸に一文字家紋は 古くからの使用家は弓矢の名手で知られる那須与一ら那須氏や、土佐山内氏などの首藤氏の氏族が使っていた。。
(改頁)
[二十八丁 ウラ]
- (注)「川だちは河で果る」
- その人の得意の技が、身を滅ぼすもとになることのたとえ。
(改頁)
[二十九丁 オモテ]
川だちハ川ではてる






