[上巻]

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六丁 オモテ
俳諧二重染-7

[六丁 オモテ]

神ハ祢宜(ねぎ)のならハし
橘沾自画
作木(つくりぎ)の 松に直也 若みどり
寛輈軒
  • (注)「神ハ祢宜のならハし」
  • 神のお告げというものも仕える人次第でどうとでもなること。

(改頁)

七丁 オモテ
六丁 ウラ
俳諧二重染-8

[六丁 ウラ]

狸之腹鼓
青瓐書
新蕎麦も 飽けば たぬきの はらづゝミ
円徑堂周角
  • (注)「狸之腹鼓」
  • 月夜に狸が腹をたたいて楽しむという言い伝え。

(改頁)

[七丁 オモテ]

狐を馬に乗たやう

女房に 見付られたり 糸薄
華星堂 沾霞
  • (注)「狐を馬に乗たやう」
  • ぐらぐらと動いて落ち着きのないこと。また、あいまいでつかみどころのないこと。言うことに信用がおけないこと。

(改頁)

八丁 オモテ
七丁 ウラ
俳諧二重染-9

[七丁 ウラ]

狼に衣
青瓐書
追剥(おいはぎ)の 持仏 掃除や昼蛍
梅月堂 千英
  • (注)「狼に衣」
  • 表面は慈悲深そうであるが、内心は凶悪であることのたとえ。

(改頁)

[八丁 オモテ]

蟻の塔をくむ
財我(花押)
永日や 蟻のすさみも 奉加帳
文水
  • (注)「蟻の塔をくむ」
  • 弱小な者でも、こつこつと怠りなく努力を重ねていけば、いつかは大事業を成し遂げることのたとえ。

(改頁)

九丁 オモテ
八丁 ウラ
俳諧二重染-10

[八丁 ウラ]

枯木も山の飾
一池書
隠居へは 楽屋二階の 置巨燵
舞蛟
  • (注)「枯木も山の飾」
  • 枯木も山のにぎわい。つまらないものでもないよりはまし、のたとえ。

(改頁)

[九丁 オモテ]

女さかしくて牛売そこなふ
財峩書
二三年 牛にかゝりて 寒さかな
撫泉斎百隺
  • (注)「女さかしくて牛売そこなふ」
  • 女が利口なようすをしてでしゃばると、かえってその浅知恵を見すかされて物事をやりそこなうことのたとえ。

(改頁)

十丁 オモテ
九丁 ウラ
俳諧二重染-11

[九丁 ウラ]

仲人は宵の内
青瓐書
夕立は さつとあがるを 通りもの
貞麿
  • (注)「仲人は宵の内」
  • 結婚式が済んで任務が終わったら、長居をせずに引き上げたほうがいいとの教え。

(改頁)

[十丁 オモテ]

蛙は口からへびに呑るゝ
音雪画
から(空)ぜい(贅)の 過てかぶりぬ 二度の月
苔莚堂 栄峩
  • (注)「蛙は口からへびに呑るゝ」
  • 黙っていればよいのに、つまらぬことを言ったために身を滅ぼすことのたとえ。

(改頁)

十一丁 オモテ
十丁 ウラ
俳諧二重染-12

[十丁 ウラ]

我物喰て主の力持
青瓐書
花ぬすむ かぜも出(いず)らし 月の夜
浴鳬館 素水
  • (注)「我物喰て主の力持」
  • 手弁当で主人のために力をつくす。何の利益にもならないのに他人の世話をやくことのたとえ。

(改頁)

[十一丁 オモテ]

笋親まさり
青瓐書
たけのこや 鳶より鷹の もてはやし
揚華亭 潮汐
  • (注)「笋親まさり」
  • 竹の子の親勝り。子が親よりすぐれていることのたとえ。

(改頁)

十二丁 オモテ
十一丁 ウラ
俳諧二重染-13

[十一丁 ウラ]

木に竹をつぐ
雪等画(壽)
木々も接げ 駿河は竹の 名所かな
桑夫
  • (注)「木に竹をつぐ」
  • 前後の釣り合いがとれず、筋道が通らないこと。

(改頁)

[十二丁 オモテ]

石のうへにも三年
青瓐書
見返すは 廓出る日の 柳哉
滴翠堂 湖仙
  • (注)「石のうへにも三年」
  • 冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。

(改頁)

十三丁 オモテ
十二丁 ウラ
俳諧二重染-14

[十二丁 ウラ]

弓と弦
青瓐書
来かゝつて 雪折竹や 廻り道
谷水
  • (注)「弓と弦」
  • 曲がったものと、まっすぐなもの。回り道と近道とのたとえ。

(改頁)

[十三丁 オモテ]

鬼も十七

破風口や 落ても瓦へ 若緑
虎渓
  • (注)「鬼も十七」
  • 鬼のようにとげのある茨も時期がきて花をつければ、美しいの意。

(改頁)

十四丁 オモテ
十三丁 ウラ
俳諧二重染-15

[十三丁 ウラ]

藪(やぶ)にもかう(ごう)のもの

やまぶきに 名をふるものぞ 雨の村
籬芳亭 慰蓺
  • (注)「藪(やぶ)にもかう(剛)のもの」
  • 草深い所にも優れた人物がいるということ。また、軽んじられている者の中にもりっぱな者が交じっているということ。

(改頁)

[十四丁 オモテ]

月夜の釜
得水書
千世能は いつか抜たり 水の月
一暁后 藤角
  • (注)「月夜の釜」
  • 明るい月夜に釜を盗まれることから、ひどく油断することのたとえ。「月夜に釜を抜かれる」とも。

(改頁)

十五丁 オモテ
[十四丁 ウラ]欠損
俳諧二重染-16

[十四丁 ウラ]欠損 ※九州大学中央図書館 雅俗文庫本外部リンクによって翻刻

職がたき

世の中よ てりふり町の 秋の空
松好容 三省
  • (注)「職がたき」
  • 商売がたきと同じ(同業の者どうしが、互いに負けまいとして張り合うこと。その相手。

(改頁)

[十五丁 オモテ]

古家之雨
青瓐書
晴天に 仕組のならぬ 躍哉
金英舎 筑子
  • (注)「古家之雨」
  • この書(俳諧二重染)のほか、用例は管見に入らない。古家に雨が漏るのは当然のことと同じく、当たり前のたとえか。

(改頁)

十六丁 オモテ
十五丁 ウラ
俳諧二重染-17

[十五丁 ウラ]

むかしの剱(つるぎ) 今のながたな
青瓐書
草薙の すがれ蛍や 燧鎌
和賤
  • (注)「昔むかしの剣(つるぎ)今いまの菜刀(ながたな)」
  • 若いころには有能であった人も、年をとると役に立たなくなることのたとえ。古いものは今の役には立たないことのたとえ。

(改頁)

[十六丁 オモテ]

杓子定規(しゃくしじょうぎ)

我も人 在吾はいかに かきつばた
沾峩(印)
  • (注)曲がっている杓子の柄を無理に定規の代用とする意から、一定の基準や形式で、すべてを律しようとすること。また、そのために融通がきかないさま。

(改頁)

十七丁 オモテ
十六丁 ウラ
俳諧二重染-18

[十六丁 ウラ]

烏は口ににくまるゝ

利口さの 器量よごすや 花の八重
白主
  • (注)「烏は口ににくまるる」は、「烏は色にはにくまれぬが、口ににくまれる」「烏は色の黒いにはにくまれで口ににくまれる」などの省略だろう。とすれば、カラスの色が黒いのを嫌われないが、鳴き声が嫌らわれるの意。

(改頁)

[十七丁 オモテ]

蟻の大持
女錦洲画
聟殿(むこどの)を 女手車 水祝ひ
華洲
  • (注)「蟻の大持」
  • 流布することわざではなく、用例が見いだせない。そこで句に使われている言葉によって句意を推察しておきたい。手車は「大切に扱う。また、ちやほやする。他人を自分の思いどおりに操る」の意味でも使われる。「女手車」は、迎えた聟を女(むすめ)が、大事にすることだろう。「水祝ひ(い)」は、新婚最初の正月、新郎に水を浴びせて祝う慣習をいう。こうした用語から、句意は「迎えた聟殿を新婦が大事にして、新年の水祝いを迎えることに備えている」だろう。

(改頁)

十八丁 オモテ
十七丁 ウラ
俳諧二重染-19

[十七丁 ウラ]

ひんすればどんする

蕣(あさがお)や 寝好坊主の 斎(とき)はづれ
晴川
  • (注)「ひんすればどんする(貧すれば鈍する」
  • 生活が困窮すると、人の心や能力が鈍くなると思われていたことわざ。

(改頁)

[十八丁 オモテ]

傾城(けいせい)好物詣

此降に 祇園かづけよ 五月闇
自画 二調
  • (注)傾城(太夫クラスの遊女)に通うことを、あたかも頻繁に寺社に参詣することにたとえたか。

(改頁)

十九丁 オモテ
十八丁 ウラ
俳諧二重染-20

[十八丁 ウラ]

達磨の目を灰汁(あく)であらふ
二調画
玉眼を 入て格別 水の月
繋爪
  • (注)「達磨の目を灰汁であらふ」
  • 物のさっぱりしたこと。言い訳しても聞いてもらえず、しかたなく達磨だるまは、灰汁あくで目を洗ってみせ、やっと疑いが晴れたことに由来する。

(改頁)

[十九丁 オモテ]

談議の場の娵(よめ)そしり
秋暁画
姑の 噂も道理 花柘榴
竹里
  • (注)「談議の場の娵(嫁)そしり」
  • 言動が矛盾し一致しないこと。慈悲や善行を説く説法の場に集まった老婆たちが、その場で嫁の悪口を互いに言い合うことから。

(改頁)

二十丁 オモテ
十九丁 ウラ
俳諧二重染-21

[十九丁 ウラ]

名人ひとをそしらず

水道水 何所の新茶も 能合せ
女 快袖
  • (注)「名人ひとをそしらず」
  • その道の奥義をきわめたような人(名人)は、人の欠点や短所をあげつらわず、ねたむようなことはしないこと。

(改頁)

[二十丁 オモテ]

姓よりそだち

春なれや はづれ台にも 五七りん
雨更
  • (注)「姓よりそだち」
  • 家柄や身分よりも、育った環境やしつけのほうが人間の形成に強い影響を与えること。

(改頁)

二十一丁 オモテ
二十丁 ウラ
俳諧二重染-22

[二十丁 ウラ]

朱にまじはれば赤く成(なる)
青瓐書
数(す)をおもふ 着るやたのもの 立姿
ホ十
  • (注)「朱にまじはれば赤く成」
  • 交わる仲間や友人によって感化されることのたとえ。

(改頁)

[二十一丁 オモテ]

釈迦に心経

新蕎麦や 信濃の人を 強てやる
可圭
  • (注)「釈迦に心経」
  • 釈迦に説法と同じ。未熟な者がその道の専門家に向かって一人前の口をきくたとえ。教える立場が逆であるというたとえ。

(改頁)

二十二丁 オモテ
二十一丁 ウラ
俳諧二重染-23

[二十一丁 ウラ]

一口物にほうやく

短か夜に あなやといへど 一寐入
図南齋安洲自画
  • (注)「一口物にほう(頬)やく」
  • わずかな食物を食べて口の中をやけどする。ちょっとしたことに手を出して、思いがけない失敗をすることのたとえ。

(改頁)

[二十二丁 オモテ]

蓼(たで)くふむしもすきずき

舩で碁を うつゝぞ老の 夕涼
露調改露邑自画
  • (注)「蓼くふむしもすきずき」
  • 辛い蓼を好んで食う虫があるように、人の好みはさまざまで、いちがいにはいえないというたとえ。

(改頁)

二十三丁 オモテ
二十二丁 ウラ
俳諧二重染-24

[二十二丁 ウラ]

泥中にも蓮

涼む哉 垣生の小屋の 瓜はづれ
毬香
  • (注)「泥中にも蓮」
  • 煩悩や俗世の汚れの中にあっても、これに染まらず清らかで美しい、また、清廉でいさぎのよい人物のたとえ。

(改頁)

[二十三丁 オモテ]

鯨ニ鱐(しゃちほこ)

手枕や 蚊にせめらるゝ 酒の酔
百鷺閣蓮如
  • (注)「鯨ニ鱐(しゃちほこ)」
  • つきまとって都合の悪いことや害をあたえること、また、邪魔に思われても、どこまでも付いて行くことのたとえ。

(改頁)

二十四丁 オモテ
二十三丁 ウラ
俳諧二重染-25

[二十三丁 ウラ]

掾(えん)の下の力持

尋ずや 名も楊貴妃の 谷桜
来絮
  • (注)「掾(縁)の下の力持」
  • 他人のために陰で苦労、努力をすること、また、そのような人のたとえ。

(改頁)

[二十四丁 オモテ]

腐ても鯛
財峩画
沢水を 呑むとすれば 蛍かな
観花坊柴翁
  • (注)「腐ても鯛」
  • すぐれたものは、腐っていたんでも本来の価値は失わず保っていることのたとえ。

(改頁)

二十五丁 オモテ
二十四丁 ウラ
俳諧二重染-26

[二十四丁 ウラ]

小股(こまた)とられても勝(かつ)が本(ほん)
周方画
菊苗や 殖るをもとゝ 日なし借シ
旭洲
  • (注)「小股とられても勝が本」
  • たとえ卑怯な方法をとられても、勝つために最善を尽くすこと。「小股取っても勝つが本」の逆。

(改頁)

[二十五丁 オモテ]

噛天久々女留(かむてくくめる)

姉濃代登 知利天毛 来留燕哉
丁々居沾鳥(印)

(あねのよと しりてもきたる つばめかな)

  • (注)「噛天久々女留」
  • 噛んでくくめる。親が、食物をかんで柔らかくして子供の口に含ませてやる。よく理解できるように丁寧に言い聞かせる。

(改頁)

二十六丁 オモテ
二十五丁 ウラ
俳諧二重染-27

[二十五丁 ウラ]

馬鹿のそら笑
とをり筆
からからと 来る夜も寒し 懸ひさご
牧子
  • (注)人生のはかなさも知らない馬鹿者が、面白くもないのに作り笑いをすること

(改頁)

[二十六丁 オモテ]

船頭が多て山へ舟

霜月も お霜月也  おせわやき
唯木両峨自画(印)
  • (注)「船頭が多て山へ舟」
  • 船頭多(おお)くして船山に上る、と同じ。指図する人間が多くて統一がとれず、見当違いの方向に物事が進んでしまうたとえ。

(改頁)

二十七丁 オモテ
二十六丁 ウラ
俳諧二重染-28

[二十六丁 ウラ]

紺屋(こうや)の明後日(あさって)
両峨画(印)
真間寺や 会式をまつか おそもみぢ
象意亭財峨
  • (注)「紺屋の明後日」
  • 紺屋の仕事は天候に左右され仕上がりが遅れがちで、催促されるといつも「あさって」と言い抜けるばかりで、当てにならないこと。約束の期日が当てにならないことのたとえ。

(改頁)

[二十七丁 オモテ]

下手の長談義
周方画
春の日を 語り暮すや 児が渕
吟洲
  • (注)「下手の長談義」
  • 話が下手なくせに、長々と話をすること。また、話の下手な人ほど長話をする傾向があること。

(改頁)

二十八丁 オモテ
二十七丁 ウラ
俳諧二重染-29

[二十七丁 ウラ]

時しらぬ山伏は夜もときん
傘車画(花押)
葛西女の 綿を着て来る 祭かな
梅宇
  • (注)「時しらぬ山伏は夜もときん(頭巾)」
  • 時と場合をわきまえない、融通のきかない人のたとえ。社会と隔絶した生活をしている山伏は、社会通念に鈍感で、普通、夜はかぶらないことに発する。

(改頁)

[二十八丁 オモテ]

風下へざる

新蕎麦や 声さつさつと 十六騎
緑枝
  • (注)「風下へざる(笊)」
  • ざるを風下に置いて、風を防ごうとしても、効果がないというところから、労多くして功少ないこと、役に立たないこと。
  • (絵の注)
  • 丸に一文字家紋は 古くからの使用家は弓矢の名手で知られる那須与一ら那須氏や、土佐山内氏などの首藤氏の氏族が使っていた。。

(改頁)

二十九丁 オモテ
二十八丁 ウラ
俳諧二重染-30

[二十八丁 ウラ]

川だちは河で果(はて)る
受斎画(印)
やまぶきや 花のむかしの たとへ物
林過堂之悦
  • (注)「川だちは河で果る」
  • その人の得意の技が、身を滅ぼすもとになることのたとえ。

(改頁)

[二十九丁 オモテ]

川だちハ川ではてる

もえ出し 草に腐るゝ ほたるかな
文籬堂封字自画

(改頁)

三十丁 オモテ
二十九丁 ウラ
俳諧二重染-31

[二十九丁 ウラ]

三寸の見直し
音雪書(花押)
かり着して 女房が出れバ 時雨哉
撫魚巷暮山

(改頁)

[三十丁 オモテ]

鳥なき里の蝙蝠(こうもり)
青瓐書
秋風や 取屋の庭の 朝ぼらけ
五雲林沙上

(改頁)

三十一丁 オモテ
三十丁 ウラ
俳諧二重染-32

[三十丁 ウラ]

野鳥の献立

芥子もろし それも女衒の 山颪
移々隣百猿

(改頁)

[三十一丁 オモテ]

泥田を捧(棒)
音雪書
朝雰や 羽音にさすか 平家蟹
吟糸

(改頁)

三十二丁 オモテ
三十一丁 ウラ
俳諧二重染-33

[三十一丁 ウラ]

千貫の鷹も放さねばしれず

とり得ては 雉子にも名あり 酒の君
香國

(改頁)

[三十二丁 オモテ]

破れ鍋にとぢ蓋

哀れさや 払子を投る 鴛の夢
鹿沼江田露鴎

(改頁)

三十三丁 オモテ
三十二丁 ウラ
俳諧二重染-34

[三十二丁 ウラ]

井の内の蛙

荷鞍にも 花の名ハ有り 田舎娵
氷洲

(改頁)

[三十三丁 オモテ]

近しき中に垣をゆふ
音雪書
乳貰ひの 巨(炬)燵に遠し 夫の留守 遨誠舎沾意

(改頁)

三十四丁 オモテ
三十三丁 ウラ
俳諧二重染-35

[三十三丁 ウラ]

三ツ子に教られて浅い瀬

筆勢の はづむ箒や 雪の庭
三州桃鯉

(改頁)

[三十四丁 オモテ]

土仏の水狂ひ
雪良筆(印)
頼政の 扇子置手や 芝の露
朝洲

(改頁)

三十五丁 オモテ
三十四丁 ウラ
俳諧二重染-36

[三十四丁 ウラ]

黒犬にかまれた人はあくのたれかすに

やぶ入の つられ姿に扨こりよ
鶴帘舎弌池自画

(改頁)

[三十五丁 オモテ]

舅(しゅうと)のものであひ(い)婿
青瓐書
芸楼船 天道丸の 捕廻し
八王子 通梅居又北

(改頁)

上巻三十五丁 ウラ
俳諧二重染-37

[三十五丁 ウラ]

しらぬが仏みぬが極楽
青瓐書
酩酊の 内を花なり 無東西
桑雉

※中巻 欠 福井市立図書館本は 仁義勇の三冊本 その「勇」上(本書は柱刻では下)

 同本の柱は破れのため不明

 参照:国書データベース「俳諧/二重染」外部リンク