凡例

  1. 現代訳について
  2. 翻刻について
  3. 凡例の改訂について

1 現代訳について

(1)趣旨

  • 小中学生にも読み易くするため、できるだけ平易な表現を工夫した。
  • 読み易さを考慮し、逐語訳ではなく意訳とした。

(2)運用

  • 漢字は常用漢字(平成22年11月30日告示)を用いた。常用漢字外の漢字を用いる必要が生じた場合は、ルビを付けて用いた。ルビは語の後ろに( )(丸括弧)で囲んだ。
  • 送り仮名は昭和48年6月18日告示の「送り仮名の付け方」によった。
  • 内閣訓令「公用文における漢字使用等について」(平成22年11月30日)を準用した。
  • 原文が口語文の場合は現代仮名遣いに改め、漢字の使用法・送り仮名等は上記を準用して書き改めた。
  • 数字はアラビア数字を用いた。

2 翻刻について

(1)趣旨

  • 印刷物と比べて使用できる文字はおのずと制限されるが、どのようなパソコン環境にも対応できることを考慮した上で、原文書をできるかぎり忠実に再現した。
  • 段落・行変え、欠字等はそのまま再現した。

(2)漢字表記

  • 旧漢字は原則として新字体に改めた。
  • 使用する漢字はJIS第一水準漢字・第二水準漢字の範囲とした。
  • 異体字・略字はJIS第一水準漢字・第二水準漢字にある字はそのまま用い、それ以外は一般的な文字に改めた。
    • (例)
      • 㝡→最
      • 秌→秋
      • 迠→迄
      • 㚑→霊
      • 刕→州
    • (使える異体字・略字の例)
      • 峯 畧 躰 嶋 嶌 劒 劔 埜 哥 厂 夛 寐 无 皈 菴 迯 蘓 夲 竒 仝 羣 舘 枩
  • JIS第一水準・第二水準にない漢字は、読みをカタカナで《 》に入れて表した。
    • (例) ~光山《ゲン》に

(3)かな遣い表記

  • 変体がなは普通の仮名に改めた。ゐ、ゑ、ヰ、ヱ、等、変体仮名ではないものはそのまま用いた。
  • 平仮名・片仮名の合字は2字書きした。
    • (例) ゟ→より    ヿ→コト
  • 助詞等のハとニは、そのままハ・ニと表記した。
    • (例) ~ニおゐてハ
  • 助詞等の漢字は原文のまま表記した。
    • (例) 者(は)、与(と)、歟(か)

(4)その他

  • 踊り字は、々(漢字)、ゝ・ゞ(平仮名)、ヽ・ヾ(片仮名)、/\ ・ /″\(くの字点)を用いた。
  • 濁点は原文のままとした。
    • (例) ~候ハヽ
  • 句読点は原文のままとした。原文に句読点が付いていない場合は、読み易さを考慮して適宜付与した。
  • 誤字と思われる箇所もそのままの表記とし、(ママ)を付けた。
  • ルビは文中の語の後ろに( )(全角丸括弧)で囲んだ。
  • 判読不明の文字は☐とした。字数不明の場合は□…□とした。
    • (例) ☐☐☐(3字不明の場合)
  • 一つのまとまった単語等の上欠・下欠は以下のようにした。
    • 上欠の場合) …☐
    • 下欠の場合) ☐…
  • ㊞は(印)とした。☐で囲まれた印も同様にした。
  • 衍字は外当時の後ろに(衍)と合わせて【 】で囲んだ。
    • (例) ~為【(衍)為】為スルハ~
  • 欄外注記、朱書、付箋など(欄外注記)、(朱書)、(付箋)などの語と合わせて【 】で囲んだ。
    • (例) 【著々ハ碁ノ~心也(欄外注記)】
    • (例) ~へし、【(朱書)「是は上氷鉋村にて~みへたり、」】~
    • (例) ~御巡見の【(付箋)「明松寺ハ御本陣の御ならしハ無御座候」】時御本陣の~
  • 割注は[ ]で囲み一行に改めた。
    • (例) ~御呼被成るゝ、[読人大声ニ而]字何何拾~

3 凡例の改訂について