①文書調査
まず、文書は所在場所毎に一点ずつ解読し、(1)年代(2)形態(3)墨付(4)点数(5)備考(差出→受取等)を明記したA4版の中性紙の封筒に入れ整理を行った。
そして、整理された文書は所在場所を明記した収納箱に収納した。
しかし、下張り文書は埃を払い、文書を伸ばすという作業が加わったうえ、一点で数えることは不可能なので、調査員がすべての断簡に目を通し、重要なものだけを取り上げることとした。
②典籍調査
典籍調査は調査員の見瀬和雄金沢学院大学教授の指導のもと同大学院生と同学生により行われた。調査は古文書と同じ方法で整理された。これらの典籍も古文書同様、汚れ、虫食い等で、劣悪な状態のものが多く、夏の暑い中の大変な作業となった。
③データ入力及び撮影
文書(典籍含む)目録作成と目録をCD-R〇Mに収録し保存するため、初年度から金沢学院大学院生と同学生によりデータ入力作業と文書の撮影が並行して行なわれた。
(笹島千恵子)