宝物解説
重要文化財勝興寺本堂は、平成十七年に七ヵ年に及ぶ大修理を終え、その記念行事の一環として「勝興寺宝物展」が開催されました。
宝物展では建築当初の威容を現した本堂を舞台に、同寺の由緒来歴を物語る武田信玄、浅井長政、豊臣秀吉、前田利長等戦国大名の文書をはじめ、蓮如、顕如の筆跡や文書、そして関白鷹司家から輿入れされた広悟持参の品物と伝えられる、重要文化財洛中洛外図屏風などの絵画や、工芸品としては朝倉義景の息女松姫の婚礼調度とされます鉄線定紋散し蒔絵厨子棚といった有力戦国武将とのつながりをしめすものなど貴重な寺宝の数々が展示されました。
(『勝興寺宝物展』(2005)より引用)